燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

嘘だったiPS細胞を使った手術?

2012-10-14 13:20:16 | 栄養素について
iPS細胞(人工多能性幹細胞)の初めての臨床応用を行った、と主張する森口尚史(ひさし)氏。

重篤な患者が社会復帰できるほどに回復した、という初報を聞いた時、
山中教授に続く成果として、同じ日本人であることを誇らしく感じました。
東大の客員教授という肩書きから、その真贋を疑いませんでした。

森口氏は1993年に東京医科歯科大を卒業。
同大学院で保健学修士を取得した後、医療系の財団法人や、東大先端科学技術研究センター、東大病院を転々とし、
肩書は常勤・非常勤、客員・特任などとめまぐるしく変わった、といいます。

東大病院では、形成・美容外科の実験を手伝う非常勤の技術補佐員から、現在は常勤の特定の研究のために雇われる「特任研究員」との事。
医師資格はなく、取得しているのは看護婦資格です。
医師でない人が手術、それも心臓手術ができるとは思えません。

当人も、手術の6件中5件を嘘と認めています。
ウソであるなら、なぜ、すぐ分かるようなことをしたのでしょうか。

実りの少なかった孤独な人生に、嘘で飾り付けた事であっても、注目を浴びたかったのでしょうか。
ほんの一瞬の注目の代価で、今後の彼の人生自体台無しになる恐れも大きいというのに。


なにより、せっかくの山中教授のノーベル受賞の喜びに、
同じ日本人が水をさした事がとても残念です。

ダイエット指導 少しの意識で防げる怖い病気

2012-06-14 16:33:33 | 栄養素について
再開すると言いながら、半月ぶりにこのブログを綴っています。

実は、私を応援する方達が大勢いることを感謝しつつも、
健康塾を休止しようかと迷っていました。

ダイエット指導については、個人指導した人は全員、減量と検査数値が改善したので
やり方に間違いはないと確信しています。

しかし、そのやり方をもっと沢山の人に広めるには
個人指導では限りがある上に、セミナーを開くにも無名の私では集客が難しい。

ヘタレの私は、長い間、情熱を持って頑張ってきたのに、
さらに続く今後の困難さを思う出来事があり
年齢的に生きる年数を考えてしまい、
楽に生きたいと思うようになっていました。

2ヶ月ぶりの面談で今日会った方は、順調に減量し、検査数値が正常値になっていたのに
体重が1kg増えて血圧が少し高くなっていました。

携帯で写してもらっていた前日の食事内容から、
減量が成功し検査数値も正常値になったので
安心して減量前の食事内容に戻っていることが判明しました。
意識しなければ、長年続けていた嗜好は変えにくいのです。

主食、主菜、副菜の内容を説明しなおし、
これからの減量のコツと献立を立てるときの注意を教えました。

少しの意識と知識があるだけで大違いであることを理解してもらいました。
難しいことをしないので、来月の面談では減量が出来ていると思います。

私が休止する意思があることを話すと
今後も続けてほしいとの事です。


西条 秀樹は再度の脳梗塞で病気と闘っています。
西条秀樹は太っていないので、高血圧があったのではないでしょうか。

最近では、渡辺 敦が心筋梗塞で心臓手術を受けました。
彼は肉の脂身が好きでよく太っていたので
病気になるのは当たり前でした。

いずれにしろ食事に問題があり、今後は薬だけでなく食事を整えなければなりません。
人は病気になって初めて頑張るのですが
そのときには沢山の制約があり、大変です。

風邪は万病の元といいますが、
肥満も万病につながる怖い病気だと認識してほしいです。

細々とでも燈健康塾は続けていきます。
そして、今後も私の知識が必要な人には情報を提供したいと思います。
皆さん、応援をよろしくお願いします。




トマトが中性脂肪を燃焼する

2012-02-11 18:21:51 | 栄養素について
トマトが中性脂肪を燃焼する働きがある、と
京大の河田教授らが研究結果を発表しました。

要約すると、トマトを食べると中性脂肪と血糖値が減少する事がわかりました。
脂肪酸(リノール酸)の一種「13―oxo―ODA」が
その遺伝子のスイッチになっていることを突きとめました。

といっても、マウスの実験なので
人間の量にするとトマトなら1日6個、
トマトジュースにすると200ml×3回です。
ジュースは手軽に取れますが、
食塩が入っている事が多く注意が必要です。

トマトは昔から「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と
言われている栄養価のある食品ですが、
1日6個たべるのは大変です。
他の野菜にも色々な有益な成分があるので
組み合わせて食べれば、そんなに大量に食べる必要は無いと思います。

栄養学は日進月歩で更新されています。
日々、アンテナを張りめぐらせていなければならず、
昔習った栄養学が通じない事がある学問です。

でも、私の知る限り、元気で長生きした人や、現在も健康に暮らす人には
共通したものがあるように思います。

大発見と言われる事も、昔から伝承されていた事の
科学的証明に過ぎない事も多々あります。

なんにしろ、農産物や畜産物、海産物などを組み合わされた食事を
食べる事の出来る人間が、地球上で一番幸せな生き物ですね。

今日も美味しく食べれる事に感謝!

大宮青少年会館健康セミナー『笑って老後を迎える為に』

2012-01-23 13:55:31 | 栄養素について
いよいよ、健康セミナー『笑って老後を迎える為に』が、明日に迫りました。
元気な白寿者(百歳以上の人)を追跡して得たデータなどから
共通した事柄などを織り込む予定です。

2時間の講義時間は、長いようですが、
伝えたい事がありすぎて
明日だと言うのに、まだ絞り切れずにいます。

脂肪燃焼に効果のある運動やBMI、必要摂取カロリーの計算など
を実際にしてもらいます。

ダイエットは一生継続しなければならないのですが、
個人によって異なるけれど、するべき事は限られています。
それほど大変でないという事を知って戴けたら良いのですが…。

あと少しの時間しかないのですが、もう少し簡潔にまとめてみます。


『メザシの土光さん』 30年前の行革成功と長寿の理由

2012-01-16 13:50:07 | 栄養素について
橋下大阪市長の出るテレビ番組の中で、今は亡き土光敏夫氏の紹介がありました。
橋下氏のイメージ戦略だったのでしょうが、久しぶりで懐かしかったです。

ずっと以前、彼が妻の手料理を食べる映像を観た事があります。
「おーい、メザシのお代りをくれ!」と奥様に頼む姿が微笑ましかったです。

これについては、今から30年前『質素なリーダー』のイメージを利用し、行政改革を成功させる為に
番組スタッフによる恣意的な演出であったことを、NHK特集は証言しています。

あの放送からナント30年も経っていたのですね…。

実際に、彼は質素に暮らしていました。
もっとも、食していたメザシは、高級店で購入した500~600円もする高価なメザシだったようですが…
(と言っても、他の食材に比べれば、安いですけどね)

経済連会長や大会社の社長であっても、戦前の古い家に住み、
報酬から10万円を生活費にする以外は、母の作った学校に寄付していたそうです。
庭の手入れや家の門などの修理も自分でするだけでなく
どんなに偉くなっても、バスと電車を利用しました。

「個人は簡素に、社会は豊かにしたい」という気持ちのある人だったようです。
92歳で亡くなりましたが、日本の経済を立て直すために尽力した人でした。

報告されている食事を見る限り、彼の食事は実に栄養バランスの取れたものでした。
野菜を余すことなく利用した副菜、青背の魚、味噌汁に玄米ご飯です。
ビタミンやミネラルが配分され、必要な脂質も摂れています。
夜の宴会を嫌い、朝食会を開催して政治家や政財界の人と会いました。
贅沢な食事は健康にも良くない」ともおっしゃっています。
本当にその通りです。

電車やバス使用や家事の手伝いなどで運動もしています。
やはり、健康で長寿だったのには理由があると、思いました。

ビタミンについて続編 サプリメントは自己判断で摂らない

2012-01-15 13:45:04 | 栄養素について
では、ビタミンについての続編です。

ビタミンのほとんどが20世紀に発見されました。
数年前にも発見された事もあるので、又見つかるかもしれません。

水溶性は熱に弱く、加熱や水洗いで失われる(約30%)と言われていますが、
最近、加熱で壊れるビタミン量はそれほどでもない(約10%)との事です。
なので、生野菜より過熱するほうがカサが減り、
むしろ多く摂れるので過熱してから食べる方が効率が良いです
水溶性の場合、ゆでるとゆで汁に移行しますので、お浸しなどはしっかり絞らない方が良いです。
スープにすると余すことなく摂れて効率が良いです。

シュウ酸のあるほうれん草もゆで汁は捨てるようにいわれていますが、
昔のものより3分の1くらいになっているので
それほど神経質にならなくても良いみたいです。

過剰症についてですが、野菜や果物から摂る分には、
食べ過ぎても過剰症をおこす事はまず考えられません

問題はサプリメントです。
最近では、水溶性でも過剰であるとトラブルが起こる事が報告されています。
例として葉酸は妊娠中に不足すると子どもが二分脊椎症になる恐れがある事から
服用する事が多いですが、過剰症として子どもがぜんそくになり易いとの事です。

サプリメントは本当に注意が要ります。
病気などで医師からの処方や栄養士の指示がない限り、
自己判断で摂るのは危険です。








今日はまじめに栄養学 ビタミンについて

2012-01-14 17:40:49 | 栄養素について
今日も快晴ですね。
窓から見える青空に、しばし心が和みます。

徒然に(つれづれ)に記すブログですが、
少しづつ観て下さる方が増えています。
系統立てていないので、見づらいかと思いますが、
ご笑読ください。

三大栄養素は炭水化物、脂肪、たんぱく質ですが、それらを動かすのに
必ずビタミンやミネラルが必要です。

なので、今日はビタミンについてお話します。

1日の必要な摂取量はわずかで良いので、ミネラルと共に「微量栄養素」と呼ばれています。
不足すると様々な症状ひきおこします。
例でいうと、自動車のオイル(潤滑油)にあたります。
いくら性能の良い自動車を、ガソリン満タンにしても、きちんとオイルをさしておかないと、快適に運転できないのに似ています。

現在、ビタミンとして正式に認められているのは水溶性ビタミンが9種類脂溶性ビタミンが4種類の、合計13種類です。
これまで、多くの研究者や学者から、いろいろなビタミンが発表され、一時は20種類を超えたこともありましたが、
検証の結果、体内合成や、まったく同じ栄養素であることがわかり、現在の13種類に落ち着きました。
その性質から水溶性ビタミンと、脂溶性ビタミンの2つに大別します。
水溶性(9種類)
水溶性ビタミンは、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ビタミンCです。
この水溶性ビタミンは、水に溶けやすく大量に摂取しても、身体の外に排出される特徴があり、過剰摂取によるトラブルは、ほとんどありません。
しかし、熱に弱く長時間の加熱や、長時間の水洗いで、ビタミンが失われることが、多くなっています。
脂溶性(9種類)
脂溶性ビタミンは、ビタミンA、D、E、Kです。
この脂溶性ビタミンは、油に溶けやすい性質があり、油と一緒に調理すると、身体に吸収されやすくなります。
その反面、長期間過剰に摂取すると、体内に蓄積され、嘔吐、頭痛、吐き気などの他、身体の変調(過剰症)がおこります。

以上の事は、ほとんどの栄養学の本だけでなくネットでも見る事ができます。

長くなるので、私からの情報は次回にします。