燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

喫煙の怖さ 結核 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 

2012-02-09 16:09:52 | 病気と食べ物の関係
歌手の和田アキ子がCOPD予防の禁煙を勧めるCMを見た事があると思います。
では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?

慢性閉塞性肺疾患が起こる最大の原因は喫煙です。

慢性閉塞性肺疾患とは、肺気腫か慢性気管支炎、
もしくはこの両方によって起こる持続的な気道の閉塞状態のことで、
気管支が狭くなるタイプ(気道病変性タイプ)と肺胞が壊れる気腫型とがあり進行性です。
煙草の煙に含まれるニコチンその他の有害物質に気道が触れることで炎症が起こります。

煙草を吸っている人、今は禁煙していても、
昔は喫煙していた人がCOPDにかかっていると思われます。
言い換えれば、喫煙がなければ9割の人はかからない病気でもあるのです。

日本人は米国、カナダに比べて喫煙率が高いので、
日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%
患者数は530万人と推定されて、
2008年の厚生労働省の調査では、
そのうち17万人程度しか治療を受けていません。

結構たくさんの人が罹患しているのに
ちまたで見かけないのは重度になると酸素ボンベが必要で外出に制限があるからです。

喫煙は結核発症にも影響します。
日野原重明先生のブログにも
結核に感染すると、その10%は2年以内に発病しますが、
残りの90%は結核菌が肺組織に封じ込まれたまま、
発熱や咳、その他の症状がなく、いわば冬眠状態となったままで、
これが高齢になって発病するものが多くなります。

最近は喫煙歴の長い人には結核の発病が後年になってみられる、ともいわれ、
高齢者の結核が増えることで、結核菌の免疫力のない子どもや若者が感染する。
と言う事が記されています。

煙草を吸う人は肺がんになる率が非常に多く、禁煙者の寿命は短いです。
風邪をひいたり、インフルエンザにかかると、COPDの人の死亡率は特に高いです。
苦しい思いは誰しもしたくないものです。
禁煙はとても難しいけれど、自分だけでなく、
家族やあなたに関係する人すべての為に是非、頑張って下さい。


禁煙のメリットとホントに怖い病気とその実態

2012-02-05 12:01:25 | 病気と食べ物の関係
喫煙が原因の病気はガンだけでなく、沢山の病気の原因になります。
動脈硬化→心疾患、肺疾患、同じように肺気腫は怖い病気です。
肺機能が正常に動けず、酸素ボンベを携帯しなくては生きてゆけません。
死の不安に脅えながら、苦しい々生活を死ぬまでしなければならないのです。
治る事はありません。

世話する家族もつらいです。

ところで、喫煙者が20歳以上の国民の2割以下になったそうですね。
『男性で前年比6ポイント減の32.2%、女性で同2.5ポイント減の8.4%となった』
との事ですが、男性の3人に1人は喫煙です。
どのような基準で調査したのか分かりませんが、女性はもっといるように感じます。

最近は男性より若い女性の方が多いように感じるからです。
喫茶店や、レストラン、居酒屋などで白い煙を吐き出すのを見ると複雑です。
体に悪い事を知らない人がいるとは思えないし、
人にも迷惑をかけ、生まれる子どもにも大きな影響があります。

「未成年者喫煙禁止法」は、明治33年(1900)の4月1日から施行されたそうです。
実に113年前です。
それなのに、なぜ…現在もこんなにたくさんの喫煙者がいるのか。

喫煙するきっかけって何なのでしょう。
あえて体に悪い事が出来るのは、苦しい病気の実態も他人事だからでしょうか。

けっこう高い確率で病気になる事だけは確かです。
禁煙を先延ばしにせず、頑張って禁煙して欲しいと思います。

その参考になればと思います。
・喫煙が原因の恐ろしい病気の実態を知る。
・1週間、1月、1年のタバコ代を計算する。
・禁煙することで得る利益を考える
 例)食事がおいしい、
   病気の不安が減る、
   部屋の掃除が楽になる、
   部屋の内装がニコチンタールで黄ばまない、
   周囲に副流煙で迷惑を掛けない…etc。




ガンは生活習慣病の一つ 老化でガンは増える 理想は老衰死

2012-01-22 15:10:58 | 病気と食べ物の関係
老衰死は病名ではなく、
元気だった老人が急に亡くなった状態をいいます。

大抵の場合、調べれば、ガンやその他の病気があるそうですが
痛みも少なく、呆気なく亡くなります。

80歳を越すと半数以上の人に何らかのガンが発生しているそうです。
70歳を越してからのガンは進行も遅く、最近は効果的な治療薬も開発されているので
恐れる病気ではなくなったとの事です。

しかし、年齢の早いガンは進行も早く
気づくのが遅いと大変です。

普通の人でも、毎日3千個から6千個のガンの素が生まれているそうですよ
それを体に備わる免疫やその他の機能が退治しています。

体力や免疫力をつける為には生活習慣を整える必要があります。
といって、誰もがキチンと定時間に起きて、定時間に食べられる訳ではありません。

カロリーばかり気にして、好きなものも我慢する生活は続かないし、ストレスがたまります。
仕事や家族の都合など、思うようにならない事の方が多い人の方が多いのではないでしょうか。
そんなに几帳面にしなくても、健康であれば体には融通性があります。

家族の一人が重篤な病気になり、長期の療養が必要になると
完治できる見込みがあれば別ですが、
先の見えない病気は、本人にも家族にも沢山の不幸を連れてきます。

健康を意識する事、ストレスとうまく付き合う事、睡眠を取る事、
自分にあった自分の体を休息させるやり方を見つけて
病気に縁遠い生涯を送る人が多くなる事を願っています。。



人間ドックの結果良好 セミナーで脂肪燃焼に効く運動します

2012-01-21 23:00:47 | 病気と食べ物の関係
1月7日の人間ドックの結果が来ました。
腫瘍マーカーもすっかり正常値でした。
私の甲状腺がんは消えたようです。

数値は、ほぼ低めの正常値内でした。
食事、運動などの生活は、すべて今まで通りするように、との事です。

食事量は以前より多いくらいなのですが
体重が2年前より2kg減っていました。
体重がBMI20程度になっています。

思い当たる事は…

特にないけれど、毎日、ビールを飲まなくなった事と
運動不足気味なので筋肉が落ちたのかもしれません。

私自身は体調良好だと思っているけれど
体重減少で免疫力が落ちたのか
白血球が減っているので
少し運動をして筋肉をつけようと思います。

1月24日の健康セミナーで室内で出来る脂肪燃焼に効果的な運動を
セミナーに来て下さった皆さんと実際にする予定です。

松田選手の死を悼んで

2011-08-04 18:19:11 | 病気と食べ物の関係
まだまだ、活躍する若い命が散りました。

私にも、近い年頃の息子がおりますので、ご両親の悲しみが他人事ではなく感じられます。

慎んでご冥福をお祈りしたいと思います。

運動選手だから、若いから、症状が出ていないから、と油断する人々が多いのが不安であり、もっと、声を大にして健康について、身体を構成する栄養知識について話したいです。

松田選手(サッカー)は野菜を食べたのかな?

2011-08-03 22:01:20 | 病気と食べ物の関係
2日、JFLの松本山雅に所属する元日本代表DFの松田直樹が、練習中に倒れて病院に緊急搬送されました。

 『松田選手は9時42分にランニングを開始し、10時前には終了。ストレッチを行っている際に突然体調不良を訴え、グラウンドに倒れこんだ。同13分には救急車が到着。同50分には信州大学付属病院救急救命センターに到着し、ICU(集中治療室)で治療が行われ、現在も人工心肺装置をつけて治療が行われている。病名は急性心筋梗塞で、主治医によると「非常に危険な状態」が続いているという。』との事です。

初めてニュースを聞いた時は、一瞬、「脱水?」と、思いましたが、
ベテラン選手で、気温が高くなく、ランニング15分程度で脱水はありえないと思いました。

松田直樹選手は34歳の若さですが、十数年のキャリアを持ちます。
サッカー選手は長時間、走り続けるので消費カロリーが多いので、若い選手は肉類を沢山食べます
脂肪の多い肉はとても美味しいので、若い男性ほど、どうしても野菜は後回しになります

肉類(特に牛肉)の脂質は固まりやすい事から、血栓ができやすくするので、肉類を摂った時は、併せて緑の野菜を多めに摂る必要があります。
これらに含まれる栄養素が血液をキレイにするからです。

韓国での焼肉は沢山の野菜(サンチュ、青紫蘇、唐辛子、にら、にんにく等)にくるんで食べますが、日本では、肉だけを食べる事が多く、野菜はほんの付け合せ程度です。
この食習慣の違いは、困ったものだと常々思っていました。

一般的な心筋梗塞は、動脈硬化からなりますが、LDL(悪玉コレステロール)ではなく、 酸化LDL(LDLが錆びついたもの)が、血をドロドロにして血管にへばりついたものです。
LDLは体内で体内で生成されるほうが摂取するより多い(2倍以上)のですが、にんにく・玉ねぎ・にらは、LDLの生成を抑える働きがあります
        
LDLや中性脂肪を溶かす働きは大豆類のレシチン・サポニンなどで、特に納豆の成分のナットウキナーゼは、血栓を溶かす働きが高く、血栓をできにくくします。
また、含まれるレシチンは血中のLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪を溶かす働きがあります。
大豆には含まれないビタミンを補うため、ねぎやあさつきを加えると良いです。

血流を良くする成分(ビタミンE)を併せて摂ると、溶けてきたLDLをより早く流していく相乗効果が生まれます。
ビタミンEを多く含むのは、ナッツ類・ごま などです。
   
今日の夕方のニュースでも、医師が、原因は、長年の食事の習慣からの積み重ねから来る、もので、血栓を作らない為には緑黄色野菜やビタミンEなどが有効です、と言ってました。

私はそれに加えて、長年いたチームを解雇され、新しいチームに移ったので免疫力や体力を減らすストレスも影響しているのではないかと思っています。
それにしても、回復を心から祈っています。