佐賀県唐津市菜畑にそのサクラはある。
樹齢100年ともいわれるヤマザクラは、衣干山の麓で地域の人々に守られ咲き続けてきた。
サクラがある衣干コミュニティー広場では、サクラの木のまわりにゲートボール場がある。
ゲートボールを楽しんでいる地域の人々の中で忽然と立っている。
広場の駐車場に車を停めドアを開けると、街中で時折耳にする街宣車独特のあの歌が飛び込んでくる。
「貴様と俺とは同期のサクラ・・・」
うん?
街宣車らしきものは見当たらず、鶴田浩二の歌はゲートボール場の片隅でバックグラウンドミュージックとして流れていた。
10年ほど前に荒れ地に咲いていたヤマザクラを、地域の宝として守ろうと整備をされたものだという。
ゲートボールに興じている人々が多少若いと思われるが、まさに「同期のサクラ」見事な花をつけたサクラは今年も健在である。
今週末まで楽しめそうだが。