篠栗町の山深いところに、篠栗八十八カ所霊場１６番札所呑山観音寺がある。
ご本尊は千手観音である。
このところの不順な天候のせいなのか、鮮やかに色をつけた木々も心なしか落葉を急いでいる。
本堂 大悲殿の周辺には、ドウダンツツジが植えられている。
秋になると鮮やかな赤に色づいて美しい。
千手観音までは、あまり足を向けることがないのだがお参りがてら覗いてみた。
道すがら居並ぶ石仏に、こんにちはと挨拶をしながら本堂に向かう。
赤い前掛けをしたお地蔵様と、ドウダンツツジの赤が似合っている。
坂道ののり面に植えられたシャクナゲは、すでに立派な花芽をつけていた。
春は近し、いやその前に身が縮こまる冬が先にくる。
山が雪化粧をする頃には、地蔵たちもすっぽりと雪に埋もれる。
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