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会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】民泊新法が提出されることが決定

2016年12月05日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今日は民泊ウォッチャーとしてのエントリーです。

昨日の日経新聞で、「民泊営業年180日が上限」と報じられました。

国土交通省と厚生労働省が決めたもので、これを盛り込んだ民泊新法が年明けの通常国会に提出されます。

ただ、この180日をどのように解釈するのか、つまり、お客さんを泊めた日をカウントするのか、それとも、営業しようとあらかじめ決めた日をカウントするのか、そのあたりの運用解釈は未解決です。

また、民泊は事実上マッチングサイトでの予約獲得(販売)が基本ではあるものの、直接オフラインで販売することもできますので、この規制のチェックをどのようにするのかは、よくわかりません。

ただ、民泊というビジネスモデルが行える新法制定に道すじがつきましたので、民泊モデルを盛り込んだ「観光まちづくり」の手法がこれからたくさん出てくると予想されます。

旅館業界の既得権が崩れ、楽しい宿泊交流が盛んになる民泊解禁は、私にとっては歓迎すべきこと。

旅行者も受け入れ側も、コミュニケーション能力を磨き、新しい民泊の場を楽しめる時が、この夏頃にはやってきそうです。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】会津美里町の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」

2016年12月03日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

(写真は、今年7月12日の「御田植祭」のワンショットです。本日は説明をpngデータで貼っていますので、Facebookでご覧の方はブログ本体をクリックしてご覧くださいませ)

では、昨日のエントリー【会津野】「山・鉾・屋台行事」のユネスコ文化遺産登録の続きを。

ユネスコ文化遺産登録となる日本の33の祭りは、いずれも国の重要無形民俗文化財として指定されているものから選定されました。

文化庁の文化財データベースを見ると、現在294件が登録されていることがわかります。ここから「山・鉾・屋台行事」のうち重要なものが選ばれました。残念ながら宿のある会津美里町には、国指定の重要無形民俗文化財はありません。

データベースには、もうひとつ民俗文化財として、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」という項目があります。

ここを調べてみると、会津美里町に関係するものが2つ出てきました。

1つは「会津の初市の習俗」。毎年1月始めに会津地方の各町で農機具や生活用品などを売る市が立ちます。それが「初市」です。会津美里町高田でも1月の第2土曜日に行われます。同時に「大俵引き」という祭りも開催され、「豊作」か「米の値段が上がって商売繁盛」かを占うことも行われます。

(文化財データベースに解説が載っておりますので貼っておきます)

なんと、会津高田町(合併前の会津美里町の一地域)には、初市の作法を記した「連釈之大事」という書物があり、資料を調べて1800年代の様子を復活してみるなんていう試みも良いかも知れません。

この文化財指定は平成10年にされていて、記録を映像で保存した「影像 会津の初市」というものが作られました。どこかで探して、初市の全容を影像で見る機会を持ちたいものです。

もう1つは、「会津の御田植祭」。これは昨日紹介したものです。

(こちらも文化財データベースから詳細を貼っておきます)

説明に出てくるデコ人形は、伊佐須美神社の門前の民家さんの前に、年中置かれています。そこには説明が何もないので、「変な人形だな」とみなさんおっしゃいますが、こんな云われがあったのですね。

「初市」と「御田植祭」、ちょうど半年ずれて重要無形民俗文化財に準ずるものがすぐ近くで行われていることがわかりました。

来年の高田の初市と大俵引きは、1月14日です。

みなさん、ぜひご覧においでくださいね。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

【続き】→【会津野】高田の大俵引きと初市

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【会津野】「山・鉾・屋台行事」のユネスコ文化遺産登録

2016年12月02日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

(写真は、今年7月12日の「お田植え祭り」のワンショット)

昨日、ユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」として日本の33の祭りが登録される見込みだというニュースがありました。

文化庁のホームページによると、次の33の祭りがその候補となっています。

今回は、福島県の祭りが入りませんでしたが、会津美里町高田地区で毎年7月12日に行われる「お田植え祭り」でも、山車を曳き、お囃子の音色が鳴り渡ります。過疎化、少子高齢化で大幅に人口減が進んだこの地域でも、お祭り文化が長く伝承され、現在も行われていることには、素直に驚かされます。

観光業界の一員である宿屋の主として、この地域文化を地域経済に還元するマネタイズの方法を考えなくてはなりません。

楽しくお祭りに参加しつつ、成果を上げなばならない難解な設問を与えられたような気がします。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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【会津野】複数の視点で物事を見る

2016年12月01日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、「暴走する中国が世界を終わらせる」(宮崎正弘、福島香織著)、「ユーロ恐慌」(副島隆彦著)を読みました。

 

前者は、習近平体制が崩壊するとこき下ろし、後者はアメリカ、ヨーロッパとの関係や為替などを論じたうえで、いずれ中国中心の基軸通貨体制が出来ると言います。どちらも共通して取り上げているトルコのクーデターについても、それぞれ違う見方で論じられています。

まったく正反対の2つの主張を読み、どちらが正しい近未来を予測しているかはわからないものの、世の中の本質を見極めるためには広くさまざまな評論を見聞きする必要があるなと感じました。

どちらの著者たちも、自分の足で広く情報を集め、一次情報として読者に知識を授けてくれていることはよく伝わってくる内容でした。

★ ★ ★

他方、医療情報サイト「ウェルク」閉鎖というニュースがありました。

このニュースをよく読むと、インターネット上のまとめサイトのビジネスモデルが見えて来ます。SEOを施し検索上位としたうえで、まとめサイトという二次情報を読者に与え、より深く知りたいと思った方がクリックするサイトから広告料収入を得る。

今回の報道は、その二次情報の信頼性がなく、「POST TRUTH」のように、「正しいこと」を置き去りにしたことが問題となっています。

ただ、問題の本質は、いい加減な情報で金稼ぎをするサイトに引っかかり、信じてしまった読者たちの反発です。

「POST TRUTH」を直訳すると、「脱真実」とでもなりましょうか。真実を脱して「楽しいもの」を選択しようとする世の中に変化している背景のなか、いい加減なものも存在する二次情報を戒める動きもあるニュースに接し、あらためて複数の視点から物事を見る大切さを感じます。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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