打越通信

日記ふういろいろ

ひょこりひょうたん島

2019-01-20 21:02:11 | 旅行
瀬戸内海の大三島と生口島の間に浮かぶ島は「ひょこりひょうたん島」のモデルといわれている島だ。
「ひょこりひょうたん島」というと、もう50年も前に放送された人形劇でドン・ガバチョやトラヒゲ、サンデー先生にガンマンなどユニークなキャラクタが繰り広げる番組だった。
オープニングは灯台を突き立てたひょうたん島がグイグイと進むアニメだった(オープニングはアニメでなかみは人形劇)。
よく観ていたものだ。
目の前にそのモデルといわれる島が表れてびっくり、ひょうたんの小さいほうが広島県で大きい方が愛媛県というこれまたユニークなプロフィールを持つ島だ。

すこし間があいてしまったが、お遍路さんの島の続きになる。
翌日はうってかわっての晴天だった。
開門前の松山城向かう。
なんとロープウェイで城に向かうの初めて事だ。



天守閣の前にはもうすでに梅が咲きかけていた。
中国からなのか台湾からなのか外国人観光客に混ざって天守閣に向かう。
江戸時代以前に建造された天守を今でも有する城郭の一つといわれている。



姿は美しく石垣の積み方もどこか熊本城の武者返しと似ている。
天守までは急で狭い階段(というより梯子)を登る。



天守からの眺めは見晴らしがよく、遠くに瀬戸内を見渡せる。
宿泊先だった道後温泉の街並みも見えるが、お城とは程遠くない距離だった。
街の一角に温泉街があるといった感じで溶け込んでいるようだ。
後方には山々が迫り、海に向かって開けた町のようだ。
街中には坊っちゃん列車という路面電車が走り、はかま姿の人々が暖かく向かい入れてくれる町だ。
天守を降り再びロープウェイの駅に戻る。
10分間隔の運航のようだがどうも遅刻しそうな時間のようで、急いでくださいという言葉にリフトを指さしていた。
「高いところは大丈ですよね」
という言葉に反応する暇はない。



するりと座りあとは夢心地の世界だ。
下を見ないようにと目をつぶると鳥の声が盛んに聞こえた。
目を開けると何事もなく静かに降りていた。



昨日はくすんでいたしまなみ海道がくっきりと見える場所に来た。
後ろを見ると四国の山々が見える。
ガイドの話を聞いているとその山々の上に雲がかかっているようだがその上にまた山があるという。
良く目を見開くとその雲の上に山が見える。
伊予の高嶺といわれる石鎚山だった。
四国は割と平坦で瀬戸内海という内海を持ちわりと穏やかなところというイメージだったが、そうでは無いようだ。
近くて遠い島、がぜん興味がわいてきた。