会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

本年の天台宗の言葉は「常不軽」  柴田聖寛

2016-01-26 20:39:34 | 信仰

今年は多難な年であるともいわれていますが、皆様はいかかお過ごしでしょうか。福島第一原発の事故から5年目になろうとしています。福島県は未だに再生の途上にあります。原発事故も終息したわけではありません。今求められているのは祈りの心ではないでしょうか。

本年の天台宗の言葉は「常不軽」(法華経20品)です。常に軽視されない、常に軽視しない、常に軽んぜつということです。「我深く汝を敬ひあいて驕慢せず所以はいかんともなれば汝等は皆、菩薩の道を行じて将に作仏することを得るべし」「我、あいて汝等を軽しめず。汝等は当に作仏すべきが故に」とあります。釈尊がまだ修行していた過去世、すなわち常不軽菩薩の時代に一切の衆生は仏性があるからといって上句を唱えて四衆を礼拝した。これもまた伝教大師様の(一隅を照らす)の御教えを踏まえています。


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