会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

イスラエルで平和の祈りを捧げてまいりました 柴田聖寛

2018-06-20 10:08:17 | 旅行

 エルサレムから無事戻ってまいりました。今もなお紛争が続いている地であるだけに、平和のありがたさを痛感いたしました。6月9日の午前5時に天王寺を車で出発。福島空港の駐車場に着いたのが午前7時半。ANAの午前8時5分発で伊丹空港に向かい、午前9時に到着。その日は京都で一泊し、翌日に備えました。

 今回は「葉上照澄大阿闍梨」の足跡を辿るとともに「イスラエル聖地エルサレムで世界平和を祈る」というもので、日本全国から十五人が参加し、私のような天台宗の僧侶ばかりではなく、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ということもあって、クリスチャンの方もおられました。

 日程は6月10日から16日までの7日間。関西国際空港から10日午後7時10分発のキャセイパシフィック航空でフライト。香港を経由して6月11日午前10時頃にテルアビブに降り立ちました。中国の内陸部を通過しトルコからのコースでしたが、搭乗時間は長かったものの、世界は狭いというのを改めて実感しました。

 今回は宗教者同士の交流を深めて、世界平和の一助になればというのが目的でしたが、とくに印象に残ったのは、イスラム教徒のムハンマド・アブ・オビエド師と夕食を共にし、ペルシャ絨毯の上を歩き、モスクで祈りを捧げたことです。オビエド師はイギリスで法学博士号を得たインテリで、しっかりと私の手を握ってくれました。

 もう一つは、テルアビブで「葉上照澄大阿闍梨」を記念した植樹を行いましたが、雨が降りそうにもないので、私が雨乞いの祈祷をしたところ、雨が降り出したことです。降られ過ぎても困るので、引き続いて雨を止める祈祷をしたところ、またもや晴れ上がり、参加した人たちからビックリされました。

 詳しい内容については、後日ご報告いたしますが、帰りも同じキャセイパシフィック航空のテルアビブ15日午後3時15分発に搭乗。香港経由で関西国際空港には16日午後零時30分に到着し、行きと同様京都に一泊しました。17日午前10時30分発のANAで福島空港に。午前11時40分に到着し、天王寺に戻ったのは午後2時を回っていました。帰国いたしましたので、まずは皆様にご報告を申し上げます。 

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世界平和の祈りを捧げるためにエルサレム訪問 柴田聖寛

2018-06-04 13:20:20 | 天台宗

 世界は未だに紛争が絶えません。そうしたなかにあって、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるエルサレムで平和への祈りを捧げることとなり、私も参加いたします。

 天台宗の葉上照澄大阿闍梨の足跡を辿りつつ、イスラエルの聖地エルサレムで世界平和を祈るという催しで、団長は延暦寺一山・護心院の横山照泰様です。

 日程は6月10日から16日までの7日間。10日に関西空港を出発し、11日にテルアビブに到着し、その日のうちにナザレに入り、ユダヤ教のハラ―ヴ・イスラエル・メイル・ラウ氏に表敬訪問、イスラム教のムハンマド・アブ・オビエド師と夕食を共にし、夜にはモスクでの礼拝に参列します。13日はエルサレムに移動し、スコーパス山より世界平和を祈願いたします。同日はキリスト教のスヘイル・ダワニ大司教、ユダヤ教のチーフ・ラビ・デビット・ラウ氏、ロイ・ラヴィキー氏、14日も同じくエルサレムでユダヤ教のラビ・デビット・ローゼン氏と懇談する予定です。15日の午前中には葉上照澄大阿闍梨を記念した植樹を行います。このほか、山上の垂訓教会、ゲッセマネの園、オリーブ山、エリコの丘などを訪ねることになっています。

 葉上大阿闍梨は東京帝国大学哲学科卒。千日回峰行を達成されており、延暦寺長﨟で初代印度山日本寺竺主、世界連邦日本宗教委員会会長を歴任され、ローマ教皇パウロ6世とも接見されました。昭和54年にエジプト・イスラエル平和条約が締結され、シナイ半島返還式典でイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の合同礼拝を、昭和59年にはシナイ半島で、アメリカ、イスラエル、エジプト、日本の各宗派参加の合同礼拝を実現させました。

 今回のイスラエル訪問の成果については、帰国後ブログで報告いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。

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