会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

地獄の中の菩薩

2012-07-25 18:24:20 | ボランティア

 東電福島第一原発事故で収束作業の陣頭指揮を執っていた前所長、吉田昌郎氏の福島民友新聞の記事(平成24年7月25日)危険を顧みず行動する部下「地獄の中の菩薩」と云い感謝したと言われた。それに法華経の地面から湧いて出る菩薩をイメージしたと言われています。

 私は、この記事を読んだときにすぐ法華経の縦地湧出品第15であると思った。この経典は、お釈迦さまは即座に、この娑婆世界には出家在家を問わず無数の菩薩がいると私が入滅したのち不惜身命に教えを説き広めてくれます。

貴方たちの援助は不要です。ときっぱりと断られたのである。

空中で説法を聴聞していた大衆がアッと声を上げて驚いた

見下ろすと地上から無数の菩薩が湧き上がって来たのであります。先頭の四人に続いて、菩薩達が雲集して空中のお釈迦さまと多宝如来に合掌礼拝し、お釈迦さまはこの難しい娑婆世界でのご化導まことにご苦労様です。とお釈迦さまを懐かしい目で見上げ礼拝しました。呆気にとられた娑婆の弟子達を見られたお釈迦さまが最初に来た四人は、上行、無辺行、

浄行、安立行で菩薩達の先達だ。過去の世から私の教えを実践してきたのだ。ここに湧き出た菩薩達はみな衆生を救い導く力を養っている。だから輝いているのだ・・・・・

御仏の仰せはすべて真実です疑うことはありませんが私たちの想像をはるかに超えています。凄まじい状態の中で吉田前所長は部下の後ろ姿に「手を合わせて感謝」。

この方は上記の四人の中の一人であって大先達ではないでしょうか

 

合掌

会津天王寺 柴田聖寛

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日中国交正常化40周年祈念で円仁ゆかりの地の旅行企画①

2012-07-11 06:27:35 | 旅行

ー発願ー

 遣唐使慈覚大師円仁さんは真実の中国を初めて伝えた人であります。平安時代に遣唐使として中国にわたり、帰国後は日本の天台宗ばかりか、日本仏教の発展に寄与しました。さらには、日中の仏教文化の交流にも、大きな役割を果たしました。『入唐求法巡礼行記』を著わしております。慈覚大師の足跡を偲ぶために、この度日中国交正常化40周年記念にあたり「求法人、念仏を極める旅」を発願し、ここに日中両国の更なる発展を祈念申し上げる次第であります。

                                                             ー柴田聖寛ー

                 企業組合 福島県日中交易振興会

                〒969-6264 福島県大沼郡会津美里町字高田甲2968番地
                  ℡0242-54-5054(代) FAX0242-54-5054

 

 北京・大同・雲岡石窟・五台山6日間 

 期日 平成24年9月4日(火)~9月9日(日)平日発着

 料金 188,000

 

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福島第一原発の国会事故調最終報告書を読んで 

2012-07-07 06:53:44 | 災害

 事故は明らかに人災と断定したのに、すべて解決しないまま、政府と関電は怨霊か悪魔の手かに染めてしまった。それは大飯原発3、4号機であります。経済主義一本の無責任な日本人となってしまってよいのでしょうか。

                           会津天王寺 柴田聖寛

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「阿武隈川や阿賀野川の支流で放射性物質の汚染拡大」

2012-07-06 17:15:35 | ボランティア

 福島第一原発の事故について、NHK教育TVで、去る6月10日の夜10時から1時間にわたって報道された「ネットワークでつくる放射能汚染地図6川で何が起きているのか」は、福島県内がどれだけ深刻な事態になっているかを私たちに教えてくれた。
 福島県内を流れる阿武隈川、阿賀野川がどんなことになっているかについて、上流から下流まで400ヶ所を調査した結果を踏まえ、その危機に迫ろうとしたのだ。文部科学省によると、阿武隈川では1日当たり1700億ベクレルの放射性物質が移動しており、29万6千ベクレルであった郡山市の酒蓋公園の池をはじめ、場所によって今もなお川底の泥から6万ベクレルを超える高濃度の汚染が検出された。それは会津地方を流れる阿賀野川でも同じだ。会津坂下町を流れる支流でも、1万7千ベクレルに達している。このことについて、その番組の紹介文では「水によって集められ、川という道で予想外に遠くまで移動し、留まり、汚染を拡大させている放射性物質の実態と、その動きに翻弄される流域住民の苦悩を伝える」と書いている。
 現実を直視する勇気をもって対処しなければ、この危機は乗り越えられないのであり、私たちは現実から目をそむけてはならないのである。

              合掌  会津天王寺  柴田聖寛

 

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