会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

平成25年を振り返って 会津天王寺住職柴田聖寛

2013-12-22 17:39:54 | 信仰

 平成25年も残すところあとわずかです。この一年皆様も色々なことがあったと思いますが、平和であることの大切さを痛感されたのではないでしょうか。伝教大師最澄さまも、慈覚大師円仁様も、唐の時代の中国に渡られ、そこで仏教を学ばれたわけですから、その中国が覇権国家化しているのは残念でなりません。中華思想を引きずっていた清の時代にもどったかのようです。アメリカ軍のイージス艦に軍艦をぶつけようとしたのは、普通では考えられないことです。このままでは中国はもたないのではないでしょうか。日本としては、軍事的な挑発には乗らず、それでいて備えをしっかりしておくべきでしょう。戦争だけは何としても阻止しなくてはなりません。

 人間は暮らしていけることが最優先ですから、アベノミクスが順調に推移しているのは、喜ばしい限りです。円安になっていることもって、来年になれば1万6千円から8千円に突入する可能性があります。今の段階で景気が良くなっているのは輸出関連の大企業が中心ですが、来年の後半までに中小零細企業や地方にまで広がってくるようであれば、アベノミクスも本物だと思います。

 世の中の動きは様々ですが、実践をともなった祈りの心で臨めば、どんなことでも乗り切れるのではないでしょうか。とくに今年は慈覚大師円仁様の千百五十年遠忌にあたったこともあり、平成の東日本大地震と同じように、津波で東北地方が大きな被害を受けたのは貞観11年(869)のことでした。慈覚大師円仁様が亡くなられた後でしたが、その信仰を受け継いだ天台宗のお寺が中心になって復興の祈りを捧げたのでした。

 本年6月26日の理事会におきまして「一隅を照らす運動45周年記念大会」が来年11月12日、郡山市熱海町の郡山ユラックス熱海で開催されることが決まり、私が事務局を担当することとなりました。今年からすでに準備は始まっていますが、両大師様のお導きですから、祈りの心で万全を期したいと思っております。時節柄ご自愛のほど合掌。

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