次座探題の藤光賢大僧正が2月1日付で第259世天台座主にご上人されました。第258代天台座主探題大僧正大樹孝啓猊下がご高齢を理由にご譲職(辞任)されることを発表されたことを受けたもので、同日、滋賀院門跡で上任式が執り行われ、大樹座主猊下は前天台座主として遇されることになりました。
大樹座主猊下は令和4年8月、比叡山宗教サミット35周年記念「世界宗教者平和の集い」では「神仏からの激励を賜った」と力強いお言葉を述べられ、参加者を鼓舞されたことが、今も語り継がれています。
藤光賢天台座主猊下は昭和7年1月生まれの長崎県出身。天台宗主務会議、宗務総長、宗機顧問などを歴任され、京都五箇所門跡のひとつである曼殊院門跡や九州西教区金乘院住職を勤められました。昭和生まれの初の座主猊下であられます。
伝燈相承式は6月10日午前10時半より、比叡山根本中堂で古式に則り行われます。藤座主猊下は歴代天台座主の相承譜に、第259世座主の上任の署名をされる運びになっています。
『岩波仏教辞典』では「座主」について次のように書いています。「本来は一座の主の意味で、中国で、人々の主、学解にすぐれた人、寺の上首を称した。日本では天台宗の管長の称となり、852年(仁寿2)円仁が座主に任ぜられてのち、江戸時代まで勅旨によって任ぜられた。義真を初代、以下円澄・円仁・と数えて現在に至っている」
合掌