会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

復興の喜びを共に喜ぶために 柴田聖寛

2011-07-16 18:45:16 | ボランティア

論示

 平成23年3月11日発生した国内観測史上最大規模の東北地方太平洋沖地震及び大津波により被災された宗徒はじめ多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災地の一日も早い復興を切に願っております。

                平成23年3月12日 天台座主 大僧正 半田孝淳

 一隅を照らす運動総本部におかれては「宗教者」として先人がお考えになられた、四無量心を持ち四摂法に沿った運動を実際の活動として、目に見えるように速やかに展開して頂きたい。「対岸の火事ではない」。(震災より4ヶ月、議論や思考を終え、被災教区壇信徒に目に見える形で支援をお願い致したい。)4,の同事は他人と協力する、との解釈であるが、被災者の方々の苦しみや悲しみが共に分かち合える。復興の喜びを共に喜べる。そのような「一隅を照らす運動」であって欲しい。
 座主猊下のお心を少しでも汲める、天台宗徒であるべきである。(5月11日気仙沼での法要)※行政の二番煎じではなく、宗教者としての大乗(自利利他)仏教・天台宗徒としての方向性を強く望む。

                 福島本部事務局長  柴田聖寛

 信仰をつちかう4つの心と行い(天台宗ホームページより)

※四無量心
1 慈(いつくしむ) 慈しみによって人を幸せにしてあげたいと思う心
2 悲(あわれむ)  人の悲しみを自分のものとして苦を抜いてあげたいと思う心
3 喜(よろこぶ)  人の喜びを自分のものとして共に喜ぶ心、他者を幸福にする喜び
4 捨(すてる)   人に施した恩も、人から受けた害も忘れ、一切の報いやとら
            われを捨て去る心             
           

心の持ち方を実行に移す番です。仏教には人々を導き、救う行いとして4つあると説かれています。

※四摂法
1 布施(ほどこしを与えること)
2 愛語(慈愛の言葉)
3 利行(他人のためになる行為)
4 同事(他人と協力すること)
 慈・悲・喜・捨の四無量心が実際に行動として現れる時、それは布施(ふせ)・愛語(あいご)・利行
(りぎょう)・同事(どうじ)の四摂法となるのです。

 宗祖大師は「鎮護国家」と言われた。
 宗祖の「志」は祈りと実践であろう。国宝・国用・国師---国賊

 

 


天台仏教青年連盟のHPが私のボランティア活動を紹介

2011-07-13 20:24:12 | ボランティア

 天台仏教青年連盟のホームページで私のボランティア活動が紹介されていますので、全文を転載いたします。    柴田聖寛

 

 一隅を照らす運動福島本部事務局長柴田聖寛代理 

  

一隅を照らす運動福島本部事務局長柴田師の要請で。
柴田師福島より来寺
3
17日(株)MAU様より3.5トントラックを借り受け
緊急救援物資調達・支援金にて購入
支援寄付協賛御芳名
一隅を照らす運動企画委員会委員長他
一隅を照らす運動滋賀本部
念法真教
関西仏教懇話会
比叡山延暦寺
福聚教会滋賀本部
東海教区延命寺
滋賀教区長寿寺
滋賀教区金剛輪寺
滋賀教区眞光寺
滋賀教区東雲寺
滋賀教区伊吹山寺

3
18日滋賀県警より緊急車両許可を取得
使い捨てカイロ、雨合羽大人用子供用、大人用オムツ、生理用品、その他購入
3
19
高齢者用 起毛下着、起毛靴下、防寒着、水、を発注
念法真教様より
午後3時ミネラルウォーター1000本・毛布50枚・長靴100
発注品到着 午後6時北陸道長浜インター出発
20
21日と福島県に緊急物資を約3トン運搬
福島教区矢島対策委員長と連絡、現地にては個別配送困難との指示(ガソリン等不足のため)福島県災害対策本部と連絡協議
会津若松市緊急資材倉庫に運搬許可を得る。
20
日福島県災害対策本部資材倉庫に支援物資を搬入
21
日未明、小量の支援物資を福島県本宮市観音寺に運搬
21
日長浜市帰着
22
日柴田事務局長、福島県自坊に連絡のため着寺
詳細は柴田事務局長より後日報告。
この間、矢島福島教区対策委員長、筧福島仏青会長よりお忙しい中
情報提供を頂きましたことに深甚の謝意を申し上げます。
また、天台宗務庁災害対策本部を始め関係各位(仏青OB・全日仏青OB諸師)の温かいお言葉に御礼申し上げます。
天災である大地震と未だ終息が見えない福島原発事故(祈りによる奇蹟)近接して福島第2・女川がある。
長期間にわたる物心の支援が必要かと思います。仏青諸師の宗派を越えた連携と応援が必要な時かと存じます。

追伸、福島教区渡邊宗務所長様は原発より20㌔の自坊南相馬市日光寺で85歳のご高齢の中、自坊に留まり壇信徒の被災された方々の葬儀等を執行されておられます。
副所長矢島師も本宮市市議会議長の職責と観音寺住職・災害対策委員長代理として獅子奮迅のご活躍を寺族の方とされております。
                         福島本部事務局長談