只今絶賛修理作業中のW124 300CE。。。










以下、一昨日のお昼頃の出来事。。。😓






今回のメニューで一番の難題。。。
マフラー装着部分の手直し。。。
ってのはマフラーテールは、、、

AMG。。。🤔
多くはテールマフラーだけAMGに変更されている程度なので何も今回の様に大騒ぎコキ蔵にならんでも良い案件なのですが、、。

テールマフラーだけじゃなく、、、中間マフラーも全部変更されていて純正品のソレとは全く異なる状態で。。。
しかもマフラーが通るトンネルから結構下がって着いてるし。。。

サイドブレーキワイヤーとも干渉しとるし。。。
マフラー自体この車に合わせて製作されたモノかどうかも怪しい。。。

マフラーマウントゴムも硬化して割れていてブチ切れる寸前。。。
しかも無理して捻れて着いとるし。。。
コリャ頂けまへんわな。。。😱
って、、、コトで我等がMr.X。。。仙人の域に居るお爺ちゃん職人の登場です。。。
で、、、第一声。。。『コリャ〜大仕事だな❗️』ウンダウンダ。。。激しく同意。
電機屋の寅🐯が見ても😱レベル。。。
『じっくり手段を考えるからお前は帰れ‼️マフラー屋のFを呼んでチト相談すっから❗️』と、秘密基地を追い出されてしまった寅🐯ちゃん。。。
まあ、餅は餅屋ですからな。。。オイラが口出しする様なレベル違いますわな。。。
で、、、天気の良い金曜日の午後。。。
午前中に入庫したW124 260Eの電装系O/Hの見積作業〜。。。
其れが終わってウチのお嬢のW203 C230のM272エンジンにおけるエンジンチェックランプ備忘録の作成〜。。。



お決まりフォルトコードの定番はP0410。。。
確かにP0410はセカンダリー電動ポンプ系統のフォルトコードではあるが。。。
このセカンダリー電動ポンプはM272のV型エンジンの場合、左右バンクのEGRバルブにエアーを供給している。。。
しかも診断画面のP0410の項目を呼んでみると『Malfanction of secondary air injection at left bank of cylinders』と、言うメッセージ。。。
つまり『左バンクのセカンダリーエアインジェクションが動いていない。』と言う事から右バンクのセカンダリーエアインジェクションには異常が無いと言う事になる。。。ココ重要。。。
セカンダリー電動ポンプが昇天しているかどうかは診断機のシュミレーションで確認出来る。。。

ポンプモーターが所定の条件で動作すれば取り敢えずはOK。
しかしのかかし、、、ポンプモーターが回転時に異音発生の場合はセカンダリー電動ポンプAssyとセカンダリーポンプモーターコントロールリレーを同時交換。。。
リレーも貧弱で安価なのでケチらずに交換です。。。🤣
セカンダリー電動ポンプは左右バンクのEGRバルブにエアーを供給しているが何方か片方のみエアー供給を停止するなど構造上有り得ない。。。

つまり、左バンクのセカンダリーインジェクションのエラーを示している時点でこの場合のエンジンチェックランプ点灯の原因の疑いの範疇からセカンダリー電動ポンプは消える事になる。。。但しセカンダリー電動ポンプの接続ホースの破損などはキチンとチェックの上で判断すべし。。。
すると、次の疑いは❓❓
左バンクのEGRバルブのコントロールにはバキューム制御を用いている。
P0410で左バンクを指していると言う事はEGRバルブの動作不良が出ていると想定出来る。
同時にタンブルフラップの動作エラーP2004,P2005,P2006が出ている場合はタンブルフラップのリンケージを覗き込んで細いマイナスドライバー等を突っ込んでリンケージの破損が無い事を確認してみる。
リンケージ破損が見られない場合にはバキューム系統のチェックを要す。


EGRバルブからのスイッチオーバーバルブ迄の配管の潰れや破損チェック。。。
セカンダリー電動エアポンプを脱着してキチンと確認すべし。。。
スイッチオーバーバルブとのゴムジョイントホースの割れなどが無いかも慎重に確認。
スイッチオーバーバルブのコントロールから分岐してインマニのタンブルフラップコントロールソレノイドにもホースはEGRバルブコントロールと同系統で接続されているので何方かのラインで抜けが有ればバキューム圧が上がらずP0410の原因となる。
スイッチオーバーバルブ周りの配管に異常が無ければスイッチオーバーバルブ自体の切替異常も考えられるが、内部のソレノイドがコントロールされて動いている以上はフォルトコードとしてはスイッチオーバーバルブ自体のコードとしては検出されない。
よって、バキューム系統の消耗部品の一つに当たるスイッチオーバーバルブ自体は単価は安いので交換してしまうのも手だが、スイッチオーバーバルブのエアー吸入口のストレーナーの清掃も忘れずに。。。

さて、此処までやっても未だエンジンチェックランプが点灯する場合。。。
EGRバルブコントロールのバキュームテストを行う必要性が限りなく高くなる。。。
が、、、コレってEGRバルブのダイアフラムのパンクを疑う訳で、、、走行距離10万km程度の普通の個体じゃ可能性は少ない。。。
其れよりか先ずは、、、タンブルフラップのバキュームアクチュエータのエアホースの差し込みから疑ってみた方が良いかも知れない。。。

↑画像の赤丸がタンブルフラップのバキュームアクチュエータのホース接続部分ですが、この挿さっているゴムホースが熱で硬化してバキューム漏れが出ている場合もあります。
接続部分だけの劣化であればホースジョイントパイプとジョイントゴムで修復可能ですが、インマニから出ているゴムホース全体が硬化している場合は目出たく栄光のインマニAssy下ろしでインマニ前部に装備されているバキュームソレノイド×2ケ、周辺ホース全数と共にタンブルフラップ駆動レバーの社外金属製への交換と心残りの無い作業がオススメです‼️🤣
同時にインマニAssy後方左右のタンブルフラップセンサーも交換しちゃいましょう。

出来ればバキュームアクチュエータ×3種も交換しちゃいたいですが社外品しか無いので、純正品質追求な方で御予算のある方はインマニAssy純正品を取ってタンブルフラップ駆動リンケージ部分を金属化交換して搭載してまうのが松竹梅の松のリッチマン修理ですな。。。🤔
車両搭載時は新品のインマニガスケットを載せてインマニAssyを復帰。。。
コレでP0410に絡むバキュームコントロール系統のバキューム漏れポイント箇所は解消された筈。。。
多くは上記の作業の中でバキューム漏れが判明する筈なので御参考までに。。。
さて、本日は溜まっている見積書作成のデスクワークです。。。😓