日々、色々な御相談や施工で結構スケジュールが詰まっている寅です。
先日、ある業者様より「W124 500EのLHモジュールにセットされているROMの交換をユーザーから依頼されたので施工をお願いしたい。」との電話を頂戴致しました。
結構マエに、、、ROM交換の意味について本ブログで書いた事がありましたけどROMってのはエンジンコントロールのプログラムを司る為の読込専用メモリーであって電気化されたインジェクションシステムを持つエンジンのコントロール制御のセッテイングを行うモノであるとお話させて戴きました。。。
https://blog.goo.ne.jp/agpromotion/e/fb3df21b2298d2e87e36e32ff3f9ecc6
つまり、エンジン関係に一切の手をつけていないノーマルの車でROMを変更すると言う事はメーカーでセッテイングされた最適なセッテイングを狂わせて制御を変更すると言うコトになります。
巷で流通しているチューニングROMの類はインジェクターのOPEN TIMEを長くして4サイクルエンジンの1工程中にある燃料の噴射時間を長くして燃料を多くシリンダー内に供給しようと言うプログラムになっているモノが多いですね。。。
シリンダー内に多くの燃料をブチ込んでパワーが上がると謳った商品(ROM)のセールス文句に騙されてノーマルエンジンの車に迂闊にROMチューンと称したROM交換を行い、結果的に車の不調を来している話が殆どです。(笑)
シリンダー内のエンジン回転に応じた混合気の供給容量は決まっており、OHCやDOHCエンジンのカムシャフトのタイミングも決まっています。
よって、バルブタイミングが適正であればシリンダー内での燃焼工程で燃やせる燃料の量もシリンダーの容積率から決まって来ます。
メーカーはそう言った諸処の条件を緻密に計算した上でインジェクターでの燃料の噴射時間を設定しているので迂闊にパワーを出したいからと言ってインジェクターのOPEN TIMEを制御しているROMの設定プログラムを単に変更してしまう事は単に燃料の過剰供給を招くだけでカブリ気味のエンジンが完成するだけです。
過剰に噴射された燃料は当然に燃焼工程で燃え残り、生ガスとして排気バルブから排出されて触媒に溜まります。。。
メルセデスの場合はブローバイ還元システムと言う排気ガス浄化装置がノーマルであれば装着されていますので触媒からシリンダーで燃え残った生ガスが還元システムによって再びシリンダーに戻して燃やすと言うシステムになっています。
しかし、ROMの変更によって燃料の過剰供給状態になっているが故に未燃焼の生ガスが常に多く発生するので還元システムのキャパシティを上回る生ガス量になります。
結果、500Eなどは左前輪上のインナーフェンダー内に鎮座しているチャコールフィルターを詰まらせ、MOTバルブがカチカチ音を出してチャタリングを始める様になります。
勿論、メーカーがセッテイングした理論空燃比からもズレた混合気の供給になっているので排出ガスも生ガス臭くなります。
この様な混合気が濃い状況での弊害は出だしや加速時のモタつき以外にも触媒に溜まった生ガスが高温になった触媒によって点火し、車両火災に至るケースも実際に過去多く発生しています。
多くは触媒をやっつけて、点火→車両火災と言うケースが多いですね。。。
以上の事からノーマルエンジンの電気式インジェクションはメーカーで設定されたプログラムのバランスが一番良く、ノーマル車でROM交換でインジェクションの設定を弄る事は改悪だと考え、弊社ではお断り致しております。
決して「商品」のお値段もお安いモノでは無いでしょうし、高い金額を出してお車を壊してしまっては本末転倒ですよね。
更に付け加えますとROM交換と言うモノはエンジンのカムを変更したり圧縮比を変更する等の競技に用いる目的の様なチューニングを施した個体のセッテイングに必須にはなりますがチューナーが個別に一品料理でチューンを行ったエンジンではそのエンジンに合ったセッテイング変更が求められます。
AMGの様な量産チューンモデル等であればAMGにて設定したエンジンチューンを施してあれば全て同じプログラムのROMにてセッテイングを合わせられますが、ノーマルの個体で個別に「カムだけ変更した。」等のエンジンにはROMのマップをチューン内容に合わせて変更してやる必要があります。
つまり、エンジン本体を弄った内容によってROMのマップの変更項目も数値も異なりますので既製品の「チューンドROM」が全てのチューンドメルセデスに合う訳が無いと言う結論です。
要するにノーマルエンジンならばノーマル状態で必要なメンテナンスを受けて乗る事が一番賢い選択だと弊社的には考えます。
異論を唱える方々も(特に車屋)多いでしょうが結果的にROMを変更した個体の不調原因がとどのつまりROMにあったと言うオチが経験上多かったので弊社ではお請け出来ませんと言うお話でした。。。(笑)
ベンツの触媒はよく燃えるんですよ。。。マジに。。。(爆)
先日、ある業者様より「W124 500EのLHモジュールにセットされているROMの交換をユーザーから依頼されたので施工をお願いしたい。」との電話を頂戴致しました。
結構マエに、、、ROM交換の意味について本ブログで書いた事がありましたけどROMってのはエンジンコントロールのプログラムを司る為の読込専用メモリーであって電気化されたインジェクションシステムを持つエンジンのコントロール制御のセッテイングを行うモノであるとお話させて戴きました。。。
https://blog.goo.ne.jp/agpromotion/e/fb3df21b2298d2e87e36e32ff3f9ecc6
つまり、エンジン関係に一切の手をつけていないノーマルの車でROMを変更すると言う事はメーカーでセッテイングされた最適なセッテイングを狂わせて制御を変更すると言うコトになります。
巷で流通しているチューニングROMの類はインジェクターのOPEN TIMEを長くして4サイクルエンジンの1工程中にある燃料の噴射時間を長くして燃料を多くシリンダー内に供給しようと言うプログラムになっているモノが多いですね。。。
シリンダー内に多くの燃料をブチ込んでパワーが上がると謳った商品(ROM)のセールス文句に騙されてノーマルエンジンの車に迂闊にROMチューンと称したROM交換を行い、結果的に車の不調を来している話が殆どです。(笑)
シリンダー内のエンジン回転に応じた混合気の供給容量は決まっており、OHCやDOHCエンジンのカムシャフトのタイミングも決まっています。
よって、バルブタイミングが適正であればシリンダー内での燃焼工程で燃やせる燃料の量もシリンダーの容積率から決まって来ます。
メーカーはそう言った諸処の条件を緻密に計算した上でインジェクターでの燃料の噴射時間を設定しているので迂闊にパワーを出したいからと言ってインジェクターのOPEN TIMEを制御しているROMの設定プログラムを単に変更してしまう事は単に燃料の過剰供給を招くだけでカブリ気味のエンジンが完成するだけです。
過剰に噴射された燃料は当然に燃焼工程で燃え残り、生ガスとして排気バルブから排出されて触媒に溜まります。。。
メルセデスの場合はブローバイ還元システムと言う排気ガス浄化装置がノーマルであれば装着されていますので触媒からシリンダーで燃え残った生ガスが還元システムによって再びシリンダーに戻して燃やすと言うシステムになっています。
しかし、ROMの変更によって燃料の過剰供給状態になっているが故に未燃焼の生ガスが常に多く発生するので還元システムのキャパシティを上回る生ガス量になります。
結果、500Eなどは左前輪上のインナーフェンダー内に鎮座しているチャコールフィルターを詰まらせ、MOTバルブがカチカチ音を出してチャタリングを始める様になります。
勿論、メーカーがセッテイングした理論空燃比からもズレた混合気の供給になっているので排出ガスも生ガス臭くなります。
この様な混合気が濃い状況での弊害は出だしや加速時のモタつき以外にも触媒に溜まった生ガスが高温になった触媒によって点火し、車両火災に至るケースも実際に過去多く発生しています。
多くは触媒をやっつけて、点火→車両火災と言うケースが多いですね。。。
以上の事からノーマルエンジンの電気式インジェクションはメーカーで設定されたプログラムのバランスが一番良く、ノーマル車でROM交換でインジェクションの設定を弄る事は改悪だと考え、弊社ではお断り致しております。
決して「商品」のお値段もお安いモノでは無いでしょうし、高い金額を出してお車を壊してしまっては本末転倒ですよね。
更に付け加えますとROM交換と言うモノはエンジンのカムを変更したり圧縮比を変更する等の競技に用いる目的の様なチューニングを施した個体のセッテイングに必須にはなりますがチューナーが個別に一品料理でチューンを行ったエンジンではそのエンジンに合ったセッテイング変更が求められます。
AMGの様な量産チューンモデル等であればAMGにて設定したエンジンチューンを施してあれば全て同じプログラムのROMにてセッテイングを合わせられますが、ノーマルの個体で個別に「カムだけ変更した。」等のエンジンにはROMのマップをチューン内容に合わせて変更してやる必要があります。
つまり、エンジン本体を弄った内容によってROMのマップの変更項目も数値も異なりますので既製品の「チューンドROM」が全てのチューンドメルセデスに合う訳が無いと言う結論です。
要するにノーマルエンジンならばノーマル状態で必要なメンテナンスを受けて乗る事が一番賢い選択だと弊社的には考えます。
異論を唱える方々も(特に車屋)多いでしょうが結果的にROMを変更した個体の不調原因がとどのつまりROMにあったと言うオチが経験上多かったので弊社ではお請け出来ませんと言うお話でした。。。(笑)
ベンツの触媒はよく燃えるんですよ。。。マジに。。。(爆)