箱庭療法学会。今回は東洋英和女学院大学で開催されました。台風が近づく中での開催で、主催された東洋英和女学院大学の、小坂和子先生はじめ、スタッフの皆様に頭が下がる思いでした。
今回、総会にいらしていた先生で、印象に残ったのは、滝口俊子先生でした。放送大学のプログラムを拝見していても、非常にソフトな印象でしたが、今回初めてお目にかかって、その印象をさらに強くしましたね。総会には、一時間以上も前から静かに着席されていて、岡洋子東洋英和女学院大学教授が主催されている、ハンティキャップのある子どもたちとのダンスを通した共創活動の映像を、微笑みながらご覧になっていらっしゃる。
もう「大御所」と言っていもいいお立場なはずなのに、会場には一時間以上前からいらっしゃる。でも何もそれを苦にしている風は、これしきもなさそう。私は総会終了後、先生にお声を掛けて、「放送大学のプログラムで拝見させてもらっております」と会釈しますと、先生はにこやかに「恥ずかしい」とおっしゃる。真理の大きさの前に己の小ささを知っている人だと直感しましたね。
最近、真理を、つゆほども分かっていない大学関係者に会うことがあまりにも多かったので、久々にお会いできた、本物の学者との出会いに、爽やかな悦びを感じたのです。