医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美徳:不義にして富まず1

2008年06月29日 10時34分34秒 | Weblog
 またしてもNHKですがね、「知るを楽しむ」という番組で、小さな感動を得ました。

 以前でしたけれど、四国は香川の勇心酒造株式会社と社長の徳山孝さんが特集されました。

 徳山社長は徳も探究心も強く、米の持つさまざまな力に着目し、お米のエキスから入浴剤を開発したそうです。

 考えたヒントは昔、酒風呂や温湿布に使われていた、という文書だったそうです。

 確かに、日本酒愛好家は昔から肌つやが良い、などといわれておりますが、医学的根拠はまた別なので、これについての科学的検証はいかがなものなのでしょうか?

 ともあれ身体に優しい入浴剤として、マスコミの脚光を浴び、クチコミから消費者の人気を集めたそうです。

 しかし、ご自分の入浴剤の発売から5年経ったある日のこと、徳山社長の努力を阻む事件が発生したそうです。

 大手メーカーが参入し、米からできた入浴剤を発売したため、勇心酒造の売り上げは3分の1に激減してしまったそうです・・・・が、そこまでは自由経済なので、ある程度仕方がありません。

 パクリなのかどうなのか、特許などはどうだったのか?

 しかし問題はその先です!

 徳山社長は裁判に訴えたのですが、結局のところ費用が続かず、訴状を取り下げざるを得なくなりました。

 そこで大手2社は、徳山社長に共同事業を持ちかけたそうです。

 大手をすっかり信頼してしまった徳山社長は、資料やデータを大手に渡したところ、それをもとに大手が新製品を開発して大々的に発売した、ということです。

 それって詐欺じゃないの???

 話が一方からだけなので、公正な判断はできませんが、これが事実だとしたら、これはいかがなものでしょうか?

 どうですか、みなさま??