医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

旧財閥の美庭 3

2008年06月01日 08時21分35秒 | Weblog
 それにこの古河庭園や上野・池之端の岩崎邸に三田は網町の三井倶楽部など、絶大な力があってこそ、あのような素晴らしい建物が生まれたわけですし、

http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html

http://www.tsunamachimitsuiclub.co.jp/aboutus.html

 超かっこい~ですよね。

 あるいは芸術の擁護や育成など、国民みなが小市民ではできない事業というのも確かにあるとは思うのです。

 今流行りのヒルズ族だかなんだか知りませんが、そういう成金の輩には、お金の使い方がわかっておらず、雄大で大らかなかつ有益な営みが少ない気がします。

 


 で、古河庭園の古河財閥は京都出身、岩手の南部藩で育ち、鉱山経営、特に足尾銅山で業績を上げていきました。

 古河機械金属、古河電気工業、ADEKA、横浜ゴム、富士電機ホールディングス、富士通、日本軽金属、日本ゼオン、朝日生命保険、みずほコーポレート銀行などが、グループ企業です。

 旧古河庭園は、当初、紀州の藩士で「カミソリ大臣」と呼ばれた明治の外務大臣、陸奥宗光の邸宅でしたが、陸奥の次男が古河財閥創始者の養子となったため、古河家に所有が移ったのだそうです。

 その後、古河家三代目によって、あの洋館と庭園が造られ、現在の形となったそうです。

 洋館の設計及び洋風庭園の作庭は、明治から大正期にかけて多くの洋風建築を手掛けた、かのジョサイア・コンドルによって行われ、日本庭園は、近代日本庭園の先駆者として数多くの庭園を手掛けた小川治兵衛(植治)により作庭されたそうなり。

 以前お話しましたように、ジョサイア・コンドルは明治のお雇い英国人にして、鹿鳴館やニコライ堂、旧岩崎邸に、六華苑(ろっかえん)は三重県桑名市にある旧諸戸清六邸、港区三田の三井倶楽部等々を手がけました。

 コンドルの弟子の辰野金吾氏は、東京駅や日銀を手がけました。

 東京駅の丸の内口の丸いドームはいつ完成するのかな?

 八重洲口もレンガ造りのほうがよかったのに・・。





 その古河グループという名を聞いて、サッカーファンならピンと来るのがJEF千葉です。

 Jリーグとなってからはそうでもありませんが、実はJEFは名門中の名門。

 日本リーグを支えた「丸の内御三家」、古河電工がJEF、三菱がわがレッズ、日立がレイソルです。

 古河→ジェフだけが、Jリーグを含め一度も二部落ちしておりません。

 わがレッズも苦いJ2落ちを経験しました。

 個人的にはJEFのチームドクターは僕の先輩です。

 レギュラー陣の大流出に成績不振、監督問題でごたごたしていたようですが、やっとイングランド・リバプールでコーチを務めるアレックス・ミラー氏(58)の新監督就任が内定しました。