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エラリー・クイーン 創作の秘密 その4

2021年06月25日 | Eクイーン
ダネイがはっきりと「(初期のような)推理の話ではない」と言い切っているので、
少なくとも「九尾の猫」以降の作品には、
「推理過程が無い(に等しい)」などというクサし方は無意味、ということになるのでは。
じゃあ、いったい何を書いているのか。
発表年代順に読み返すとわかってくるのかなあ。
信頼していた父(のような存在)が持つ威厳の欺瞞性が暴かれる、
というのはよく出てくる気がする。

海外では忘れられた作家なのにまるで正倉院の御物みたいに崇拝している、
という見方もあるでしょうが、
ポップスと同じでその国独自のヒット曲があると思えば不思議じゃないし、
日本のクイーン人気は出版社の努力もあったからではないでしょうか。

ときおり密林でクイーン作品の感想をちらりと見たりしますが、
文句つけている人たちは、もしかするとそれなりに歳のいった方なのでは。
強弁してしまうと前期クイーンはジュブナイルなので、
若いうちに読んで楽しまないと損だと思う。
それでこその後期ライツヴィルもの。
だけどラノベで忙しいから無理なのかな。
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