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平治物語

2018年11月08日 | 雑日
角川ソフィア文庫「平治物語」を読む。
皇族貴族間の権力闘争の単なる先鋒だった武士が、
権力闘争の当事者になる変わり目のころのお話し。
貴族から無理やり奪取した、というより、
向こうから転がり込んできた、と思えなくもない。
で、帯に「清盛はいかにして天下をとったか」とありますが、
清盛はあまり登場してきません。
どちらかというと、頼朝のほうが主人公に思えるほど記述が多い。
最後は頼朝の死で締めくくられていますし。
中公文庫「日本の歴史 6 武士の登場」
帝と院、摂関家、源氏、平氏の内部抗争がからみあって、
権力を奪い合う歴史のダイナミズム、面白かったなあ。

ところで、源義経といえば美貌の御曹司、というイメージが定着しています。
しかし、「平治物語」では、父親の義朝に似て「出っ歯」だったという記述が。
美貌で出っ歯! クイーンのフレディ・マーキュリーみたいなのかな?



おりよく映画が。
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