spin out

チラシの裏

ジョン・ディクスン・カー選集の覚書

2011年08月04日 | JDカー
突然ですが、早川書房には「ジョン・ディクスン・カー選集」を出していただきたい。
全集ではないところがミソで、カー・マニア(古本屋やネットで探している方々)向けに、
カー作品の中でもB級作品の誉れも高い(?)作を中心に編んだ選集を、
新訳と充実した解説でもって出すという企画です。

『蝋人形館の殺人』
『四つの凶器』
『弓弦城殺人事件』
『毒のたわむれ』
『パンチとジュディ』
『五つの箱の死』
『震えない男』
『喉切り隊長』
『恐怖は同じ』
『ロンドン橋が落ちる』

バンコランもの2作、フェル博士もの1作、HM卿もの2作、
ノンシリーズもの1作、歴史もの3作を選んでみました。
『蝋人形館の殺人』『四つの凶器』『弓弦城殺人事件』『毒のたわむれ』あたりは、
改訳したら意外と佳作かもしれません。

『パンチとジュディ』『五つの箱の死』『震えない男』は、
失敗作(それもダイナマイトクラス)という栄誉を受けているようですが、
改訳すると傑作!の予感がしませんか(しませんよね)。


『蝋人形館の殺人』には松田道弘によるカードゲームの歴史エッセイとか
『喉切り隊長』には鹿島茂によるナポレオンとフーシェについてのエッセイ、なんてのがあったら面白いですね。
そんな感じで『恐怖は同じ』には近代ボクシング(谷口ジローの漫画とかどう?)、
『ロンドン橋が落ちる』にはボウストリートランナーズの解説があればなお良し。
監修は小森健太朗あたりに依頼したいなあ。

※『パンチとジュディ』は改訳されていましたネ。
『蝋人形館の殺人』は創元推理文庫で改訳される予定。(帽子収集狂の帯より)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あとは銀河●フオクに出品する... | トップ | 青い宇宙で金星を襲う青い原子 »

コメントを投稿

JDカー」カテゴリの最新記事