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ミステリマガジン カー追悼号

2024年09月11日 | JDカー
■季刊になったミステリマガジン11月号が「世界のジョン・ディクスン・カー」という特集らしいので、
ミステリマガジンのバックナンバーからカーの特集号をちょっと見てみたいと思うんだ。
★カーの特集号だけは買っておいたんですね。
■うん。最初は、カーが亡くなった年に出た「カー追悼号」(1977年7月号・発行は5月25日)かな。
47年前だよ。
★寄稿者がレジェンドばかり。横溝正史、鮎川哲也、中島河太郎、都筑道夫、高木重朗(マジック研究家)、
みなさん当時は存命だったんですね。
■正史の原稿は「病院坂首縊りの家」と「悪霊島」とのあいだに書かれたものみたいだ。
★それぞれがそれぞれの視点でカー評を述べているので、立体的にカーが分かるような気がします。
横溝正史は単なるファンですが、鮎川哲也になると同業者視点の羨望が透けてみえます。
都筑道夫が客観的に当時のカーが置かれた現状を分析しています。
■都筑道夫はカーのことをわりとボロクソに書いていたけれど、近親憎悪に近い感情じゃないかな。
★松山雅彦編のカー著作リストは壮観ですね。あ、鉛筆で丸が記してある(笑)。
■若気の至りだヨ。翻訳された作品にはあらすじと簡単な読みどころも紹介してある。
商業誌掲載で、今もってこれを超えるカー著作リストはないのではないか。愛読しました。
【2001年の特集号でも著作リストが掲載されていて、いま参考にするなら2001年版のほうがオススメ】
★で、乱歩の「カー問答」で締める、という充実した特集という気がします。
■偶然なんだろうけれど、松田道弘の「とりっくものがたり」が連載中だったんだよね。
これで松田道弘を知ったんだ。
★この号の「とりっくものがたり」は「11枚のトランプ」について書かれていましたが、
この後の連載は例の「新カー問答」だったのですかね。(「単行本とりっくものがたり」ではそうなっていた)
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