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ジャズで踊ってリキュルで更けて 昭和不良伝・西條八十

2009年01月11日 | ノンフィクション
フランス象徴派の詩人でありながら流行り歌の作詞家、

早稲田の教授なのに株屋、

童謡を書いているのに、70になっても浮気しまくる西條八十

その評伝です。

書き手は斉藤憐。上海バンスキングの作者と言えば、ご存知でしょうか。

ランボーの研究を書き上げるはずが歌謡曲の歌詞を書き、晩年の病床にあってもラジオから流れる小娘の歌う自作の歌をニコニコしながら聞いている姿は、天性の歌謡曲作詞者そのもの。それに、この本からは歌謡曲(とくに戦前)の真の意味を教えられました。「ほんとは怖い歌謡曲のウラ」みたいな副題をつけたいくらいです。文体にクセがあるので、それに我慢ができれば、ですが。

【斎藤憐著 岩波書店】
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