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新しい太陽のウールス

2008年09月07日 | SF
前4作が出たのが約20年前。だいたい、ただでさえ日本人にはとっつきにくい世界の話のうえに、明確な物語ラインが無い(ように見える)。

前4作を読んでいるので、とにかく最後まで読まねば、という使命感で読みきったわけであります。

でまあ、さんざん悪口を言っておいてなんですが、難物だったけれど、決心さえすれば意外に読めます。登場人物たちがなんのためにそんな言動をするのか、さっぱり分からなくても、作者の物語技術がうまいのか退屈しません。

後書きで若島正先生が書かれているように、読書は個的な作業だから、分からなくても読むという行為がなにかを発見させてくれればそれでいい、というのは名言です。

「新しい太陽のウールス」【ジーン・ウルフ著 ハヤカワSF文庫】
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