騙し絵～～！

フランスの幻の不可能犯罪本格ミステリとか書かれてますが、
まるで少年探偵団です。ん、成年探偵団か。

ポプラ社あたりから「大人の少年探偵団（成年探偵団）」として出ていそうな感じです。
そう思えば腹もたたないかも。
でもけっこう楽しかったのですよ。

乱歩の少年探偵団シリーズが、
フランス産ミステリと共鳴するように思えるのはわたしだけでしょうか？
（ステーマンやボアローの諸作等）。
この作品も期待に違わず、ステーマン、ボアロー系ですが、
最後の謎解き場面ではほんとに思わず笑ってしまいました。

ありえね～！ヽ(;´Д`)ノ
謎解きも少年探偵団みたいですしね。


でも、なんだか作品全体に（解説に書かれているとおり）妙なファンタジー感覚が読み取れて楽しかったです。
リーダービリティもそこそこありますし。
著者が３作だけ書いて筆を折ってしまったことが惜しまれます。
もっとヘンなミステリを書いて欲しかった！
残りの２作も出るんでしょうね、創元さん？

■騙し絵　マルセル・ラントーム　創元推理文庫