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●『創(2010年4・5月号)』読了

2010年09月24日 05時11分34秒 | Weblog

『創』(2010年4・5月号)、7月に読了。

 News Eye、今西憲之氏「自身も突然倒れ先ごろ退院/夫・健治氏が語る林眞須美刑囚の近況」(pp.26-27)。
 News Eye、七瀬恭一郎氏「前例のない盗用騒動に決着か/廃墟写真盗用裁判に間もなく判決が」(pp.28-29)。町山智浩さんのブログ(2010年8月10日)からたどって行った(枡野浩一さん主催の本盗用問題に関するシンポ)動画を見る限り、丸田祥三さんの主張に分があるよう。出張先の札幌では小林伸一郎氏の写真集しかなく、丸田さんの写真集は見当たらず、本盗用問題の意味が世間には伝わっていないのかも。詳しく調べる暇がないが、秋に判決が出る模様。

 桂敬一・原壽雄・魚住昭・豊秀一座談会「検察報道で批判を受けた新聞ジャーナリズムが直面した危機とは」(pp.30-45)。村木厚子さんの冤罪事件での検察の証拠捏造も酷いが、マスコミのほうかぶりも酷いもの。芸能人の麻薬汚染問題でのマスコミの挙動については、篠田博之編集長のブログも参照(http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2010/09/post-129.html)。
 「桂 情報源の秘匿の原則・・・弱い情報源を保護すべしとする思想・・・ネタほしさにメディアが検察を庇うとすれば、メディアはますます検察になめられるだけです」(p.35)。三井環さんの件。押し紙問題。

 浅野健一さん「長野方式で制度解体を!/記者クラブ問題は「会見解放」で解決できない」(pp.86-93)。

 佐高信さん「筆刀両断!/友愛を掲げる〝こども首相〟 鳩山由紀夫」(pp.94-95)。

 鈴木邦男さん「言論の覚悟/三島と石原の分かれ道」(pp.96-99)。石原慎太郎による、新井将敬氏の選挙ポスター差別シール事件斎藤貴男さんの講演「石原都政10年の検証」。空疎な小皇帝について「斎藤さんは・・・単なるウケ狙いの差別的な男ではないかと感じたという」。

 森達也さん「極私的メディア論第51回/再犯防止と日本のメディア」(pp.104-107)。ノルウエーの再犯防止と、日本のそのお粗末さ。
 「・・・イギリスの独立調査委員会にブレア前首相が喚問され、参戦したことに後悔はないか?と詰問された。イギリスは日本と並んでブッシュ政権のイラク侵攻を真っ先に支持したけれど、このときの判断の正当性を、今も国民レベルで考え続けている。/翻ってこの国はどうなのか」。引退した首相は今でもヒーロー気取りだし、世間の非難の度合いも低いし、加えて、その息子の議員も父親同様な傲慢さの臭いがプンプン。
 
「・・・トヨタ騒動を報じる際にマスメディアのほとんどは「不具合」という言葉を使っているけれど、かつてなら「欠陥」だったはずだ。いつのまに語彙が変わったのだろう」。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談第11回/相撲なんて知らない!」

 
三井環さん「検察裏金」告発の闘いはこれからだ!第15回/国会で裏金追及を」(pp。134-137)。

 
篠田博之さん「『創』を読んでいただいている読者の皆さまへ」(pp.150-151)。『創』も大変なようだ。『紙の爆弾』の方も色々ごたついているようだし、『冤罪ファイル』(『冤罪File』)も大変なよう。
コメント
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