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●アレが「もし再稼働しても、電力は首都圏向けに提供される」のみ…新潟県知事選=県民投票で否決

2016年10月26日 00時00分54秒 | Weblog


東京新聞の山口哲人記者による記事『原発「3度目の住民投票」 新潟知事選 何が起きた』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016102302000113.html)。

 《柏崎刈羽原発は一二年以降、運転を停止しているが、もし再稼働しても、電力は首都圏向けに提供される。東電が政府と二人三脚で再稼働を急ぐ姿は、中央の押し付けに映ったとみる》。

 県民投票という位置づけでしょうか、新潟県知事選において、アレの再稼働に反対してもらえて、本当に安心しました。
 新潟県民の皆さんが核発電の本質に気付かれ、自公や原子力ムラ住人の進める《中央の押し付け》《利益誘導》を《非常に不愉快》と感じて下さったことに敬意を表します。多くの核発電の「地元」の皆さん、県民の皆さんにも是非参考にして頂きたい選挙戦でした。3.11東京電力核発電人災の何ものも解決していませんし、一体何が起こったのかがほとんど分かっていません。東京電力は、それらに対して何の努力もしていません。

   『●東電柏崎刈羽原発再稼働!?: 
     《第一原発事故を検証しない限り…》とする泉田裕彦新潟県知事の正論
   『●残念な「泉田裕彦新潟県知事「出馬撤回」事件」:  
       「原子力ムラはニンマリ」「東電の高笑い」で良いの?
   『●NHK解説委員長、原発は人間の手に負えないモンスター
             …「アベ様のNHK」発の核発電政策への波紋
   『●新潟県知事選: 自公推薦候補者に騙されてはいけない
             …確実にあの東京電力のアレを再稼働させる
   『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の 
     佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?
   『●米山隆一知事…「ニンマリできなかった原子力ムラ」
       「高笑いできなかった東電」の相当なイヤガラセが予想
   『●環境倫理を『虚構新聞』から学ぶ…「原発導入を許してしまった
                 世代の一人として、恥ずかしく申し訳ない」

   『●「日本壊滅を救った新潟県民」…「インチキと不備だらけ」…
               「このまま再稼働されたら、福島原発の二の舞」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016102302000113.html

原発「3度目の住民投票」 新潟知事選 何が起きた
2016年10月23日 朝刊

     (住宅街からみえる東京電力柏崎刈羽原発の施設
                          =新潟県柏崎市で)

 新潟県に二十五日、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働に反対する知事が誕生する。先の知事選で、共産、自由、社民三党の推薦を受けた米山隆一氏(49)が、自民、公明両党推薦の候補に約六万票差をつけて初当選した。新潟の有権者はなぜ、再稼働反対派を選んだのか。 (山口哲人


■自分の問題

 「知事選は再稼働の是非を問う『住民投票』の性格を帯び、県民が意思表明できる機会となった」。刈羽村の市民団体「原発反対刈羽村を守る会」メンバー武本和幸さん(66)はこう振り返った。

 新潟県では過去二回、原発を巡る住民投票が行われた。一九九六年には東北電力巻町(現・新潟市西蒲区の一部)に計画していた巻原発の建設、二〇〇一年には柏崎刈羽原発へのプルサーマル導入の是非が問われた。いずれも反対派が勝利し、東北電と東電は計画の撤回に追い込まれた。

 今回の知事選は、原発をめぐる三度目の住民投票という意味合いがあった。過去二回は原発が立地する町村だけが対象だったが、今回は県内すべての自治体の住民が対象。反対が上回った背景には東電福島第一原発事故があると、武本さんは指摘する。

 コメどころの南魚沼市では、事故後の一時期、放射線量が急上昇した。福島県から避難してきた約三千人は、今も新潟県内で暮らす。「原発は自分の問題だと感じる人が増え、知事選の結果を左右した


■脱原発鮮明

 党内に再稼働を容認する議員を抱える民進党が自主投票となり、皮肉にも米山氏は脱原発を鮮明にすることができた。「市民連合@新潟」の共同代表を務める佐々木寛・新潟国際情報大教授(政治学)は「米山陣営は遠慮なく再稼働反対を主張でき、無党派層に浸透できた」と分析する。

 佐々木氏はこうも指摘する。「県民は原発を危険というだけでなく中央の押し付けと感じた

 新潟県内に電力を供給するのは東北電力だ。柏崎刈羽原発は一二年以降、運転を停止しているが、もし再稼働しても、電力は首都圏向けに提供される。東電が政府と二人三脚で再稼働を急ぐ姿は中央の押し付けに映ったとみる。


■戦略のミス

 自公が推薦した前長岡市長の森民夫氏(67)の陣営は、中央との関係を前面に打ち出した。投票前日に、地元紙に出した選挙広告で国から見放されない新潟県を!! 国との太いパイプをもつ新潟県を!!と強調。森氏は街頭演説で「国とパイプがあるから(再稼働を巡っても)厳しいことも言える」と訴えた。

 自民党の伊吹文明元衆院議長は投開票後の派閥会合で、知事選応援で新潟入りした際に、県民から言われた話を紹介した。

 「東京から来る偉い人(応援弁士)は中央とのパイプを話し、俺たちに入れないと損だという利益誘導みたいな印象を与え、非常に不愉快だと言われた。一般の人の九十九パーセントはこういう感覚なんだと気付いた」
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