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●核発電=「原発は割に合わない」: 3.11東京電力原発人災のニッポン、環境倫理学的に許されない

2015年05月25日 00時00分55秒 | Weblog


東京新聞の社説【仏アレバ危機 原発は割に合わない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051402000184.html)。

   『●放射能汚染水処理装置の評判
   『●この世から放射性物質は消えない
   『●オンカロと死の灰と、フィンランドとニッポン
   『●来るところまできた原発推進、
      3.11東京電力原発人災は一体何の教訓をもたらしたのか?

   『●衆院選の惨敗と参院選という正念場:
       FEC自給圏・「浪費なき成長」と「暗闇の思想」

   『●原発輸出に踏み切るニッポン
   『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、さらに「死の商人」へ:
                       どうやら「恥」という概念は無いらしい

   『●「技術的には危険、経済的には損、
        資源的には何の意味もない」プルサーマル

   『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、
       そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会


 「世界最大の原子力企業体が苦境に立たされた。巨額の赤字を抱えた仏アレバ社の経営危機は深刻で、再建策として政府とのさらなる連携も模索する。もはや原発は一企業の手に負えるものではない」。
 東京電力原発人災のドサクサに紛れてお金儲けに勤しんだあのアレバ社が教えてくれること、「原発は割に合わない」ということ。
 それ以上に、3.11東京電力原発人災の責任を負うニッポンが原発再稼働や原発輸出することは、環境倫理学上、許されない。「フクシマが時代を変えた」ことに気づいていない唯一の国がニッポン・・・・・・。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051402000184.html

【社説】
仏アレバ危機 原発は割に合わない
2015年5月14日

 世界最大の原子力企業体が苦境に立たされた。巨額の赤字を抱えた仏アレバ社の経営危機は深刻で、再建策として政府とのさらなる連携も模索する。もはや原発は一企業の手に負えるものではない。

 アレバ社は、世界各地で原発の建設などを手掛けてきた。青森県六ケ所村核燃料サイクル施設もアレバの技術に依存するなど、国際的にも強い影響力を持つ。

 従業員四万五千人。株式のほとんどを仏政府が所有する国営企業といっていい。

 アレバを窮地に追い込んだのは、フランスとフィンランドで建設中の新型原発だ。

 欧州加圧水型(EPR)というその原子炉は、一九七九年の米スリーマイル島原発事故を教訓にした安全性が売り物だった

 事故で炉心溶融(メルトダウン)を起こしても、「コアキャッチャー」と呼ばれる巨大な皿が溶けた核燃料を受け止める。貯水タンクの水が自動的に流れ込み、冷やす仕組みになっている。

 二〇〇一年、9・11米中枢同時テロが発生すると、大型旅客機の衝突に備えて、強化コンクリートの分厚い壁で原子炉を取り囲む必要に迫られた。

 安全を追求すればするほど経費はかさみ、工期は延びる

 フィンランドで〇五年に着工したオルキルオト原発3号機は、〇九年に完成するはずだった。ところが、資材調達の遅れや設計の不具合といったトラブルが続いて工期延長が相次ぎ、建設費の見積もりは当初の三倍に膨れ上がって、一兆円を突破した。

 仏西部のフラマンビル原発3号機も同様で、建設費は当初の二倍になる見込みという。

 そして福島の事故を経て、原発の安全に対する要求は一段と高まった。欧州で建設中の原発は、オルキルオトとフラマンビルの二基だけだ。

 シェールガスへの転換が進む米国でも、スリーマイルの事故以来、原発の新増設はない。

 日本政府は、三〇年の原発比率を20~22%にしたいという四十年寿命の決まりを守っていれば、建て替え、新増設なしには達成できない数字である。

 そのために、どれだけ費用がかかるのか。電力事業が自由化されても採算が取れるのか。英国のように国費をつぎ込むのだろうか。

 フクシマが時代を変えた

 原発は、もはや割に合わないと、斜陽のアレバが証明しつつあるではないか。
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