魚の目の記事(http://uonome.jp/read/1364)。布川事件の記録映画に関する記事が出ていましたので、一部をコピペ。原典にて、全文をお読みください。
冤罪で30年近くも囚われの身となり、全く酷い話である。警察や検察だけでなく、裁判官のいい加減さが問題ではないか?
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【http://uonome.jp/read/1364】
映画「ジョージとタカオ」を観て 刑事司法の病理を体現するふたりの中年男
一九六七年に茨城県利根町で起きた布川事件と呼ばれる強盗殺人事件がある。その犯人とされ、冤罪を訴え続ける、桜井昌司(ショージ)と杉山卓男(タカオ)の二人を追った「ショージとタカオ」という記録映画がある。ある日突然、誰の人生にも降りかかってくるかもしれない冤罪。この映画はその事件と裁判の経過を詳細にたどる類の堅苦しいものではない。時間が一五八分だが、長さを感じさせない。それは彼ら二人が失った時間を取り戻そうと、前向きに生きてゆこうとする映画だからだ。人生は後ろには進まず、前にしか進まない。そんな前向きな印象をこの映画は与えてくれる。
彼らが再審請求を求め、冤罪を訴えながら仮出所したのが一九九六年一一月。その仮出所の瞬間からカメラはとらえている。タカオは、すでに五十路になって頭の毛が薄くなっているが、その眼の輝きと、表情の幼さに二十歳前後の青年のような印象を受けた。それもそのはず、彼らが別件逮捕されたのが、一九六七年一〇月。ショージとタカオは、脛に傷を持つ茨城県の二〇代の不良少年だった。彼らが警察に狙われ、「自白しないと死刑になる」と密室で取調べに当たった警察から脅された。裁判で、彼らの自白が重要な証拠となっていた。その逮捕から約二九年間牢獄に入れられた。
・・・・・・・。
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・・・・・・・・・そして、・・・・・・
・・・・・・Aasahi.comの記事、再審無罪!! すごいことです!!
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【http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201105240269.html】
布川事件、再審無罪 発生から44年 水戸地裁土浦支部
2011年5月24日13時43分
1967年8月に茨城県利根町布川(ふかわ)で起きた強盗殺人事件「布川事件」の裁判をやり直す再審の判決公判が24日午後、水戸地裁土浦支部であった。神田大助裁判長は、強盗殺人罪で無期懲役が確定後、96年に仮釈放された元被告2人に無罪を言い渡した。検察側は無期懲役を求刑していた。
検察側は控訴を見送る方針を固めており、事件から44年近くを経て2人の無罪が確定する見込み。戦後に起きた重大事件で、死刑または無期懲役が確定後、再審で無罪となるのは7、8人目となる。
元被告は桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)。大工の男性(当時62)を殺害し現金10万円余を奪ったなどとして起訴された。物証はなく、2人を犯行に直接結びつける証拠は取り調べ段階の自白と「現場近くで2人を見た」とする目撃証言に限られた。2人は法廷で否認を貫いたが、一、二審で有罪となり、78年に最高裁が自白の信用性を認めて無期懲役が確定した。
2001年から始まった2回目の再審請求審で、捜査資料を検討した弁護側は「殺害方法が自白と異なる」という鑑定書などを新たに提出。水戸地裁土浦支部は05年、「鑑定書が確定審の審理中に提出されていれば有罪認定に合理的疑いが生じた」と述べ、再審開始の決定をした。
検察側は即時抗告したが、東京高裁は08年、11カ所の中断がみられる桜井さんの自白の録音テープについて「取調官の誘導があったことをうかがわせる」と指摘。検察側が新たに開示した「現場宅で見たのは杉山さんらではない」とする目撃証言も考慮し「確定判決の判断を維持できない」と認定した。最高裁も09年に再審開始を認めた。
昨年7月に土浦支部で始まった再審で、検察側は事件現場で採取された遺留品のDNA型鑑定を求めたが、同支部は却下。立証の柱を失ったが、「2人とも逮捕直後に犯行を認めており、自白は信用できる」と確定審での主張を維持し、再び無期懲役を求刑した。
弁護側は、検察側が2人に有利な証拠を再審請求審まで明らかにしていなかったことを「証拠隠し」と非難。裁判所の責任についても「冤罪(えんざい)の根絶のため、有罪になった構造を解明すべきだ」と求めてきた。
再審判決は3月16日に言い渡される予定だったが、震災の影響で延期されていた。(石倉徹也)
◇
杉山さんは暴行など、桜井さんは窃盗の罪にも問われていた。弁護側は免訴を求めていたが、土浦支部は主文で2人に懲役2年執行猶予3年を言い渡し、強盗殺人罪について無罪とした。
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