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●恥ずかしくないんでしょうか?

2010年12月14日 00時37分26秒 | Weblog

PJニュースから記事をコピペさせてもらいます。

 
都民の皆さんは恥ずかしくないんでしょうか? 私は傍から見てて、でも、同じ〝国〟民として、とても恥ずかしいけれど、どうしようもない、という非常に複雑な気分です。早く消えて無くなってほしい、世間に出てこないでほしい、水面下に行ってほしい、切に願っています。

 東京都青少年健全育成条例改正案、つまり、前回ボツになった「非実在青少年都条例の焼き直し・改悪で、しかも、今回は民主党が賛成に回るという愚挙・・・。思考停止。救いようのない議会です。全国に波及することが懸念されます。

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【http://www.pjnews.net/news/909/20101208_5】

繰り返される石原知事の同性愛者への暴言と東京都青少年健全育成条例改正問題
                                 
2010年1209 08:20 JST

PJニュース 2010129日】前回も石原慎太郎都知事の「同性愛者がTVに出ている状況は野放図」とも取れる差別的な発言について伝えたが127日、再び石原知事の同性愛者に対する問題発言が報じられることになった。その内容は・・・。

同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」と発言、「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った」と、過去の視察で見たパレードの様子についての感想も述べたというものだった。(毎日新聞「石原都知事:同性愛者「気の毒」」より)

日本の首都の首長が恐るべき発言をした。特定の性的指向者に対する、非常に危険なコメントである。

かつて、ナチス・ドイツなどでは、悪しき「優生学」的思想のもと、同性愛者が劣る者として迫害された歴史があるが、「遺伝」的な要素まで持ち出して同性愛者を評した石原氏の発言には、同性愛者に対する、悪しき「優生学」と同種の「見下し」、劣る者を見る印象を禁じ得ない。いや、「足りない感じ」とまで言ってしまっているのだから、単なる懸念では収まらないかも知れない。

しかも、この発言は123日の「野放図」発言の真意を、記者が問うという経緯でなされたものであり、「失言」ではなく、明らかに確信的な意図を持った発言であることが分かる。

この差別的な暴言に対し、インターネット上では記事発表直後から、前回同様、多くの反響を呼んでいる。何故、同性愛者が「足りない」などと断言できるのか、マイノリティーであることは「気の毒」なのか。考えるほどに、激しい批判が巻き起こるのも当然だと感じてしまうほどの言葉だった。

この発言が飛び出したのは、「人権週間」の最中であり、東京都が製作している「広報東京都」の「22年度啓発活動強調事項」の中にも、「性的指向を理由とする差別をなくそう」との項目が存在している。そんな中にあって、自治体や国の取り組みとは逆行するような形で繰り返された知事の問題発言。公人としての見識を問う声が上がるのも当然と言える。

また、前回も同様のことを書いたが、東京都青少年健全育成条例改正案という、同性愛描写等々を規制し得る「武器」が成立するかも知れないという状況がある以上、これは単なる暴言ではないと認識する必要がある。

少なくとも、近代以降、暴虐をふるった独裁者たちは、「合法的」に、人々を弾圧し、迫害していった。そのほとんどは、現代の私たちからすれば納得のできる罪状ではないが、その場所その時代であれば、みな「正当な法の行使」だった。つまり法は、差別者、迫害者たちの便利な手足にもなり得るのだ。

例えば、石原氏は、今年六月、条例案がいったん否決された段階で、規制対象となるような作品の漫画家を指し「連中が果たして芸術家かどうかは知らないけど、そんなことで描きたいものが描けなくなるなら作家じゃないよ、言わせれば。ある意味、彼らは卑しい仕事をしてるんだから(産経新聞「【石原知事会見詳報】参院選公約「菅君ずるい。ぱくられちゃった」」より)と、明確に職業差別の姿勢を露わにしている。そして、条例案が成立すれば、対象の漫画家たちは苦境に追い込まれるというわけだ。

この一事を見ても、今回の条例案が、いかに、マイノリティーや特定の職業を差別、迫害しようとする側を「満足」させるものかが分かるだろう。これほどの力があれば、対象が何であれ、どんな職業であれ、簡単に「叩く」ことができる。

つまり、この条例案に対する賛否は、単に表現の自由といった要素だけにとどまらず、性的少数者や特定の職業人に対する迫害のための「武器」、実行力が構築されることに対してどのようなスタンスを取るのかが問われていると言える。

しかも、提出までのプロセスも、前回と同じはずの条例がまるで別物になっていたにも関わらず、ぎりぎりまで公開されなかったなど、実に不明瞭で、きちんとしたプロセスが踏まれているとは言い難い現実もある。

漫画家への差別的思想を、あっという間に「満足」させてしまうだけの威力がある条例案、脅威にさらされるマイノリティーや職業人たちが求めているのは、政局を考慮した安易な「賛成」などではなく、改正案そのものの必要性から、抜本的に見直すことではないかと思う。また、そうした形での慎重な判断を行うことは、条例が差別や迫害に利用されることを防ぐ上で、大きなプラスになるはずだ。【了】
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1 コメント

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あきそらovaネット配信では18禁アニメ扱い (紅野ヒロミ)
2022-03-15 12:41:25
糸杉柾宏の漫画原作のovaオリジナルビデオアニメーションあきそら夢の中(ポニーキャニオン)(映像ソフトは年齢制限の記載をしてませんでしたが)TSUTAYAレンタルやネット配信(vod)(特殊ルート分の話は非配信)のfanzaでは成人指定のアニメ(18禁)扱いになっています(つぐもも8話規制解除版や本名ワコウのノ・ゾ・キ・ア・ナ(映倫(映画倫理機構)で審査済(r18+指定))と同じく)。
東京都などの青少年保護条例の包括指定の基準に配慮したものとされます。
なお、長崎県で有害図書類(個別指定)に指定された克・亜樹のふたりエッチlesson.1(川上とも子版、うえだゆうじ、河野直子、野田康行、もりやまゆうじ、創映新社)はそれ以外の都道府県とネット配信では年齢制限の措置は行っていません(ただし15禁になるかも)。
劇場映画の審査団体である映倫(映画倫理機構)とゲーム審査団体のcero(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)やソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構、eocs)、日本コンテンツ審査センターのような自主規制団体はあるが、アニメ映画以外のアニメ作品(tvアニメ、ovaビデオアニメ)の映像ソフト(DVDやBlu-ray)の半数は、まともな審査を通していないのが現状です。
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