★チチカカ湖でまぐろを釣る★ En JAPON

ペルー・ボリビアから帰国しました。旅の模様を写真と一緒にアップしてます。
●◆最新更新日→2009年4月22日◆●

ウユニ塩湖に行ってきた!③最終日

2007年04月30日 | こんなとこ旅しました日記
朝5時に起床。
標高4000メートル近くの朝は体の芯から冷える。

なかなかジープのエンジンがかからなくて、ガイドのおっちゃんは一人外で何度もエンジンをかけ続けている。顔色が曇っていた。
そんな彼にアコは、「まだ?」「あと何分後?」とか聞きまくっていたのだけれど、それを親友のペルー人のハビエルは、「あんまり急かすような質問はしちゃダメだよ」とアコを笑顔で諭した。
このハビエルは、アコのボリビア人以上の毎度の遅刻(平均30分。遅くて一時間)にも怒ったり嫌な顔をしたことがない。更に、彼が他人の悪口を言っているところや、愚痴をこぼしているようなところも見たことがない。彼ほど、心が寛大な人間を、アコは今まで見たことがないといった感じ。
そんな彼を、今回の旅の同行者に選んで本当に良かった。


↑プーマのような形をした岩の前でプーマの真似をするハビエル。
29歳。好物はリャマと羊。

道なき道を暗闇のなか進む中、アコは爆睡。
起こされて気づいたころには、車の窓の外には、火山の墳口のようなボコボコと音をたてて沸き立っている地形が見えた。


↑本当に熱そう。

「100度以上あるからあんまり近づいちゃダメだよ」
という超シンプル且つ重大なアドバイスを残し、ガイドのおっちゃんはさっさと奥さんとそこらへんをブラブラ散歩していた。日本だったら考えられないようなアバウトなガイド。

次に向かったのは、「緑の湖」と呼ばれる大きな湖。そこには富士山のような美しい山が聳え立っていた。
日本語の出来るハビエルは即、「あれはまるで、モンターニャ(山)・フヒですね!!」と言った。「まるで富士山のようですね!」と言いたかったらしい。スペイン語では「J」の発音はハ行になるので、「フジ」も「フヒ」になる。とっても気が抜ける。


↑ふひ山。

その後ジープに乗って走り出し30分後くらいに、ガイドのおっちゃんが、「今、標高5000メートルにいるぞ!」と言った。もう、普段およそ4000メートルで暮らしているアコたちにとってはなんてことない。
ボリビアに来る前に、まさか自分が富士山よりも1000メートル以上高い場所で笑顔でいるなんて考えたことはなかった。


↑道中の景色とアコ。日本帰ったら、二段飛ばしで富士山の頂上まで行ってやろうと思う。

その次に着いたのは、なんと天然の温泉!水着を持ってきてなかったから足しか入れなかったけれど、適度な温度と、最高の眺めで、毎日通いたいくらいだった。唯一ハビエルだけがパンツ一丁で泳ぎだし、彼が我々の中で一番心地よい思いをしていたに違いない。


↑バスクリンでも入れたいような心地よさ。

午後からは、もう一直線で帰宅路線となった。ひたすら走り続ける。

途中、昼ごはんの休憩で寄った小さな村では、お年寄りたちがケチュア語を話していた。全く分からない。村の小さな小川では、飼われているのだろうリャマたちが水を飲み、草を食んでいる。ものすごく平和な光景だった。


↑桃源郷のような景色だった。

何度もリャマに接触すべく接近するのだが、彼らは実にゆっくりと、そして確実に我々と距離を置く。5秒以上目も合わせてくれない。


↑なかなか心を開いてくれないリャマ殿。

そのままジープは走り続け、終着点の町に着いたのは夕方6時。

アコたち4人はその町のホテルで少し休憩してから、深夜2時発の電車に乗って、さらにバスに乗り継ぎ、翌日の昼過ぎにラパスの我が家へと無事着いたのでした。

終わってみるとあっという間だった二泊三日の旅(往復も含めると四泊五日)。
普段、都会のラパスで生活している自分にとっては、改めてボリビアの壮大さと自然の偉大さを知る最高の機会だった。

ウユニ塩湖は雨季と乾季で景色も違うというので、また行ってみようと思う。

その日までに、フラミンゴと仲良くなる方法と、リャマと10秒以上目を合わせるコツをつかみたい。


↑塩で出来たリャマ。これで練習しようと思う。