★チチカカ湖でまぐろを釣る★ En JAPON

ペルー・ボリビアから帰国しました。旅の模様を写真と一緒にアップしてます。
●◆最新更新日→2009年4月22日◆●

300ボリビアーノス(約4500円)

2007年04月02日 | 協力隊としてのお仕事日記
アコが今一緒に働いているeducador(先生)たちの平均月収は、およそ700ボリビアーノスらしい。日本円で言うと月10000円ほど。

そして今日、きっといつか言われるだろう言葉を投げかけられた。
それは、お金に関すること。

どうやら今月半ばに、この施設に新しい教室が出来上がるらしいのだけれど、その壁を塗るペンキ代が無いらしい。
先生曰く、
「ぼくの月収は大体700ボリビアーノス。ペンキ代は300ボリビアーノスあれば部屋全体を塗ることができるのだけれど、とてもぼくの給料からは出せ無いし、ましてや子どもたちの親からの援助なんて考えられない(皆貧困層なので)。誰かペンキ代の300ボリビアーノスを援助してくれる人がいないかなあ?」

直接「援助して欲しい!」と言ってこないところがまだ救いがいがあるのだけれど、「JICA協力隊=お金持っている」という図式だけは与えたくない。正直言えば、アコ自身も子どもたちに自由にペンキを塗らせたいし、300ボリビアーノスはちっとも負担ではない額だ。
でも、ここで簡単にお金を与えてしまうのは、彼らの援助慣れを引き起こしてしまうし(結局自立出来ない原因になる)、協力隊は何か言えばお金を落としていってくれる存在として、その印象を残してしまうのは双方共に気持ちよくない。

結局、JICA事務所に相談しても、返ってきた返事はアコが思っていた通り。
あと残る手段は、アコが所属しているボリビアのNGO事務所に掛け合うか、他の一般のコネを探すかだ。

ボランティアと資金援助の兼ね合いのバランスは、とても微妙で難しい・・・。

それはそうと、今日生まれて初めて「ネズミ」と一緒に昼食を食べた。
子どもが連れてきたネズミが、テーブルにちょこんと座り、アコたちと一緒のメニューを食べる。それはとても穏やかな図だったと思う。

彼(ネズミ)は、今日散々可愛がられていたけれども、いずれ子どもの家での食卓に上がるらしい。
それを想像するとちょっとやるせなかった。


↑食事を作るソフィア。チョリータ(先住民の女性)。とっても気さくで良い人。


↑今日の昼ごはん。キヌアというアンデスの穀物と牛乳を煮込んだもの。


↑ここの施設は午前は子どもが6人しかいない。しかし午後は30人に一気に増える。


↑15歳の子。


↑この子と一緒に皆でランチ。いずれ彼も食卓に並ぶらしい。。。