この一週間の内、水曜から金曜までの三日間を簡単に表現するならば、『無』という一文字が一番妥当であるように思える。それほど、ただただベッドにうずくまり、生産性のない時間を過ごしていた。
病とは、心も蝕むし時間も蝕む。
ボリビアに来て四ヶ月になるのだけれども、気味が悪いほどに毎月40度近い高熱を出している。今月も「その日」は突然やってきた。
前日まで何ともなく元気だったのに、その日に突然の悪寒から始まり38度の熱・・・そしてあっという間に40度近くになって倒れた。
三日間で口にしたものはリンゴジュースくらい。お陰様でお腹もすっかり凹んでしまった。
今はホームステイをしているけれど、ボリビア人のママは朝早くから夜遅くまで仕事で家にいなくて当てにならない。今回、最後に充てになるのはやっぱり自分だなと改めて痛感した。
三日目になって熱が38度前後までに落ち着いたころに、JICAが紹介してくれた病院に行ったのだけれど、問診、血圧測定、聴診器だけで、特に詳しい検査はせず・・・。毎月の高熱の原因も、「風邪でしょう」の一言。信じてよいのか?
そして処方された薬は3種類。その値段がなんと270ボリビアーノス。これって日本円にしたら5000円くらい。こっちの人の平均月収の半分!しかも注射器入ってるし!自分で打てと?!
ボリビアも含め途上国一般の特徴として、病院はすぐ抗生物質ぶち込むか、やたらと大量の薬を出してくる傾向がある気がする・・・。アジアの漢方医療や自然療法といった概念はなんて素晴らしいのだろう。
病み上がり三日目の夜、アコに、ペルー人の友達が夕食をわざわざ買ってきてくれたのだけれど、その中身も「フライドチキン、フライドポテト、フライドバナナ」。
この種の食べ物はこちらでは超人気定番メニューだから、きっとアコを思っての選択だったのだろうけれど、彼らに「病み上がりに良い食事」という考えは一瞬でも思い浮かばなかったのだろうか。
結局、自分で作った「卵と野菜たっぷりおかゆスープ」が最高に美味しく胃に響いた。
海外で病に苦しむのは、今回が初めてではない。だからといって、慣れているわけでもない。海外でのそれは、日本以上に辛い。
例えば、息してるのさえ辛いのに、病院では他の言語で説明しなくはならないし、薬は強いし(日本人の体に合わない)、食べ物は余計口に合わなくなるし、もうなんか全てどうでもよくなってくるし、寝込んじゃうし、って感じである。
そんな感じだから、気分もどんどん落ちていくのだけれど、今回そんなアコを救ってくれたのが、『NHKのど自慢』だった(アコの部屋のTVにはNHKが入る)。
昼と夜中にこの番組は流れるのだけれど、今回仕事も休みずっと部屋で寝込んでいたからアコのNHK視聴率は高かった。中でもこの『のど自慢』は、日本にいたときは嫌いだったのだけれど、よく見てみると結構面白い。
一体どこからその自信が?と伺いたくなるような満面の笑みで登場してきたオンチがいたり、見ていて、聞いていて、こっちが恥ずかしくなることも否めない地元民パワーと田舎臭さ。この番組が長寿番組である理由はここにあるのだろう。
まさかボリビアで『のど自慢』から明日への生きる希望をもらうとは、日本では全く予想していなかった。
↑ダサダサ。
病とは、心も蝕むし時間も蝕む。
ボリビアに来て四ヶ月になるのだけれども、気味が悪いほどに毎月40度近い高熱を出している。今月も「その日」は突然やってきた。
前日まで何ともなく元気だったのに、その日に突然の悪寒から始まり38度の熱・・・そしてあっという間に40度近くになって倒れた。
三日間で口にしたものはリンゴジュースくらい。お陰様でお腹もすっかり凹んでしまった。
今はホームステイをしているけれど、ボリビア人のママは朝早くから夜遅くまで仕事で家にいなくて当てにならない。今回、最後に充てになるのはやっぱり自分だなと改めて痛感した。
三日目になって熱が38度前後までに落ち着いたころに、JICAが紹介してくれた病院に行ったのだけれど、問診、血圧測定、聴診器だけで、特に詳しい検査はせず・・・。毎月の高熱の原因も、「風邪でしょう」の一言。信じてよいのか?
そして処方された薬は3種類。その値段がなんと270ボリビアーノス。これって日本円にしたら5000円くらい。こっちの人の平均月収の半分!しかも注射器入ってるし!自分で打てと?!
ボリビアも含め途上国一般の特徴として、病院はすぐ抗生物質ぶち込むか、やたらと大量の薬を出してくる傾向がある気がする・・・。アジアの漢方医療や自然療法といった概念はなんて素晴らしいのだろう。
病み上がり三日目の夜、アコに、ペルー人の友達が夕食をわざわざ買ってきてくれたのだけれど、その中身も「フライドチキン、フライドポテト、フライドバナナ」。
この種の食べ物はこちらでは超人気定番メニューだから、きっとアコを思っての選択だったのだろうけれど、彼らに「病み上がりに良い食事」という考えは一瞬でも思い浮かばなかったのだろうか。
結局、自分で作った「卵と野菜たっぷりおかゆスープ」が最高に美味しく胃に響いた。
海外で病に苦しむのは、今回が初めてではない。だからといって、慣れているわけでもない。海外でのそれは、日本以上に辛い。
例えば、息してるのさえ辛いのに、病院では他の言語で説明しなくはならないし、薬は強いし(日本人の体に合わない)、食べ物は余計口に合わなくなるし、もうなんか全てどうでもよくなってくるし、寝込んじゃうし、って感じである。
そんな感じだから、気分もどんどん落ちていくのだけれど、今回そんなアコを救ってくれたのが、『NHKのど自慢』だった(アコの部屋のTVにはNHKが入る)。
昼と夜中にこの番組は流れるのだけれど、今回仕事も休みずっと部屋で寝込んでいたからアコのNHK視聴率は高かった。中でもこの『のど自慢』は、日本にいたときは嫌いだったのだけれど、よく見てみると結構面白い。
一体どこからその自信が?と伺いたくなるような満面の笑みで登場してきたオンチがいたり、見ていて、聞いていて、こっちが恥ずかしくなることも否めない地元民パワーと田舎臭さ。この番組が長寿番組である理由はここにあるのだろう。
まさかボリビアで『のど自慢』から明日への生きる希望をもらうとは、日本では全く予想していなかった。
↑ダサダサ。