★チチカカ湖でまぐろを釣る★ En JAPON

ペルー・ボリビアから帰国しました。旅の模様を写真と一緒にアップしてます。
●◆最新更新日→2009年4月22日◆●

病み上がり日記

2007年05月26日 | ボリビア日記
この一週間の内、水曜から金曜までの三日間を簡単に表現するならば、『無』という一文字が一番妥当であるように思える。それほど、ただただベッドにうずくまり、生産性のない時間を過ごしていた。
病とは、心も蝕むし時間も蝕む。

ボリビアに来て四ヶ月になるのだけれども、気味が悪いほどに毎月40度近い高熱を出している。今月も「その日」は突然やってきた。
前日まで何ともなく元気だったのに、その日に突然の悪寒から始まり38度の熱・・・そしてあっという間に40度近くになって倒れた。

三日間で口にしたものはリンゴジュースくらい。お陰様でお腹もすっかり凹んでしまった。

今はホームステイをしているけれど、ボリビア人のママは朝早くから夜遅くまで仕事で家にいなくて当てにならない。今回、最後に充てになるのはやっぱり自分だなと改めて痛感した。

三日目になって熱が38度前後までに落ち着いたころに、JICAが紹介してくれた病院に行ったのだけれど、問診、血圧測定、聴診器だけで、特に詳しい検査はせず・・・。毎月の高熱の原因も、「風邪でしょう」の一言。信じてよいのか?

そして処方された薬は3種類。その値段がなんと270ボリビアーノス。これって日本円にしたら5000円くらい。こっちの人の平均月収の半分!しかも注射器入ってるし!自分で打てと?!



ボリビアも含め途上国一般の特徴として、病院はすぐ抗生物質ぶち込むか、やたらと大量の薬を出してくる傾向がある気がする・・・。アジアの漢方医療や自然療法といった概念はなんて素晴らしいのだろう。

病み上がり三日目の夜、アコに、ペルー人の友達が夕食をわざわざ買ってきてくれたのだけれど、その中身も「フライドチキン、フライドポテト、フライドバナナ」。
この種の食べ物はこちらでは超人気定番メニューだから、きっとアコを思っての選択だったのだろうけれど、彼らに「病み上がりに良い食事」という考えは一瞬でも思い浮かばなかったのだろうか。

結局、自分で作った「卵と野菜たっぷりおかゆスープ」が最高に美味しく胃に響いた。

海外で病に苦しむのは、今回が初めてではない。だからといって、慣れているわけでもない。海外でのそれは、日本以上に辛い。
例えば、息してるのさえ辛いのに、病院では他の言語で説明しなくはならないし、薬は強いし(日本人の体に合わない)、食べ物は余計口に合わなくなるし、もうなんか全てどうでもよくなってくるし、寝込んじゃうし、って感じである。

そんな感じだから、気分もどんどん落ちていくのだけれど、今回そんなアコを救ってくれたのが、『NHKのど自慢』だった(アコの部屋のTVにはNHKが入る)。

昼と夜中にこの番組は流れるのだけれど、今回仕事も休みずっと部屋で寝込んでいたからアコのNHK視聴率は高かった。中でもこの『のど自慢』は、日本にいたときは嫌いだったのだけれど、よく見てみると結構面白い。

一体どこからその自信が?と伺いたくなるような満面の笑みで登場してきたオンチがいたり、見ていて、聞いていて、こっちが恥ずかしくなることも否めない地元民パワーと田舎臭さ。この番組が長寿番組である理由はここにあるのだろう。

まさかボリビアで『のど自慢』から明日への生きる希望をもらうとは、日本では全く予想していなかった。


↑ダサダサ。



最近の仕事内容・・・母の日用手紙作り

2007年05月21日 | 協力隊としてのお仕事日記
ボリビアには、「~の日」がすごく多い。
そしてもちろん、定番の母の日もある。

今週日曜日のボリビアの母の日に向けて、最近の活動内容は、折り紙や切り絵を使った母の日用メッセージカード作り。

折り紙用の紙は無いから、文房具屋さんで大きな色紙を買い、それをある程度の正方形に切り分け、子どもに配るとこからまず活動は始まる。

適当に切り分けた正方形なので、まずはちゃんとした正方形を作らなくてはいけなない。

が、これが子ども達(8~13歳位)には難しいらしい。
一辺を揃えて三角形を作り、はみ出した部分を切って正方形を作る説明をしても、やっぱり進まない。大体ここまででいつも15分は経過している。

なんとか正方形を作り終えて、いざ折ろう!となり、一から丁寧に説明する。

が、角と角をきちんと合わせて折れないので、進むにつれてますます醜い形となる。結局、ほとんどの子たちのをアコが修正するので、時間はどんどん流れて行く。

なんとか皆、無事作り終え、ふ~っと肩の荷が下りた気分でいるときに限って、大体いつも一人か二人が、ぐちゃぐちゃになった折り紙をこ~っそり持ってきては、「アコ~・・・、お願い、折ってちょうだい」と言ってくる。


こんな感じでいつも「折り紙時間」は過ぎていく。







↑何とか作り終え嬉しそうな子どもたち。








まぐろについて。

2007年05月20日 | 想うことあれこれ・・・日記
まぐろが来てから、もう一ヶ月が過ぎた(4月15日に購入)。



今日は、まぐろの可愛い点を列挙してみようと思う。
(くだらないかは別として)


まず、なんといってもまぐろの綿毛のような白い毛。道行く人から何度「ひつじちゃんみたい!」と言われたことか。
そしてピンクと黒の混じった鼻。いつもクンクンさせていてこの上なく可愛い。
まつげもたまらない。なんとまぐろのまつげは真っ白なので、黒目と相まって、目が眠たそうに見える。2秒見つめられたらもう即リャマ肉でもあげたくなるほど。
真っ白な毛に浮かぶ、茶色の耳も最高。顔の大きさに比較してちょっと大きめなので、なんというか、もうアイドル並みなルックスだ。
まぐろのいつもフリフリのしっぽの存在も大きい。もし誰かが踏んだりでもしたならば、その10倍でお返ししてやりたいほどの価値はある。
まぐろの美声も忘れてはならない。「キャン」の、特に「キャ」の響きは、他の犬に比べてもダントツで印象に残る響きである。
そして最後にまぐろの性格。はっきり言って、やんちゃ坊主のどうしようもないいたずらっ子、という表現が一番しっくりきてしまうような本当にいたずらっ子なのだが、それに加えて、「甘えん坊で素直でピュア」、という表現も追加したい。

とにかく、まぐろのウ○コ姿すらも目に入れても痛くないほど(臭いもOK)、まぐろが可愛くて仕方が無い。


たぶん、自分はかなり親バカの部類に入るのだろうけれども、そんなことはもうどうでもいい。もうこの二年間は、親バカを貫き通し、そして極めるつもりでいる。


↑日曜日のアコとまぐろ。


↑まぐろが、土を掘って埋めたアイスのコーン。掘りが浅くて全然埋まってない。しかし心から彼の努力に拍手を送りたい。







ねこ

2007年05月19日 | ボリビア日記
我が家の近くにあるペットショップ屋さんの壁にあるイラスト。



左から、「犬、猫、鳥、魚、亀」となるのだが、今日はその内の「猫」に注目したい。



↓拡大図





生気を全く感じさせない瞳、自然ではない眉毛。

そして何より最も注目したいのは、鼻と口である。

ピンク色した物体が口だとして、その上の左右に付く二つの黒丸は鼻なのだろうか?


一瞬、「ああ、そういえばこんなかも」と思ってしまった自分も恥ずかしいのだが、改めてもう一度、哺乳類の口と鼻の位置について再確認する必要がある絵であるとしか言いようが無い。



ボリビア人の描く「猫」とは、こんなもんである。