2日目千枚小屋を出発
待望の稜線歩きにウキウキ ただ足はノロノロだ
矢印は雷鳥の親子だった。
昨年の三伏峠は3日連続の雨だったので、晴れた夏空の稜線歩きがうれしい
荒川三山東岳(悪沢岳)
修験のお札が置いてある。7月に来たようだ
中岳避難小屋に着き、ビールで休憩。なぜか小屋の主人は黒のスーツにエプロン姿だった。
ムムッと感じるところがあったので、しばらく話し込む。山と酒の話だ。
以前○○平小屋の主人は、たいへんな酒好きで気の合う泊まり客と飲み明かし
「もう一晩泊まってけ」とかやっていたのでクビになってしまった。とか
赤石岳避難小屋の主人も無類の酒好きらしい。主人のファンがたくさんいて、
紙パックの酒や焼酎をザック満杯にして登ってくる男どもが
いるそうだ。
共に小屋をやっている女性がいるので、歯止めがかかってなんとかおさまっていると
いっていた。なるほどなるほど…、よくわからんが、彼の話は山の酒豪列伝の様相になり面白かった。
今晩は赤石岳避難小屋に泊まる予定なので期待が高まる。
ここから荒川小屋へ下る。7月半ばから下りの斜面は一面のお花畑になる。最盛期は過ぎていたが、その頃に来てみたいものだ。
荒川小屋の名物カレーライスをいただく。
小屋を後にしたところで、急に雨が降ってきた。大聖寺平を過ぎて急登にさしかかったあたりで
雷鳴がきこえてきた。様子をみて遠ざかったので、かなり雨脚が強くなったが、登り切った。
とたん小豆状のあられがすごい勢いで降り出す。いきなり近距離にババーンと大音響で雷が落ち出す。
岩の草かげで様子をみていたが、あられの降り方がおさまらない。
しばらくすると、気がつかない間に体温を奪われたのか体が震えてきた。
ふと、防寒着をザックにいれたまま発見された夏山遭難死亡記事のことが頭をよぎる。
これが低体温症なんだろうなと実感する。
ゴロ石の平らなところにテントを張り、ビバークを決断。
濡れたウェアを着替え、寝袋で体を温める。息が白いほど気温が下がっていた。
というわけで、やむなく2泊目はビバークとなった。
なんでこうなるの?といいながら眠りにつく。
おやすみアミーゴ
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