アロハなひととき

気になる印刷ショップの社長のアロハな日々。

天皇生前退位の報道

2016-07-20 20:07:44 | 日記
一昨年だったかベストセラーになった「原発ホワイトアウト」に続く続編「原発ブラックアウト」のなかで

天皇が登場する。

警視総監から原子力規制長官になった井桁(いげた)勝彦は、天皇とは、皇太子時代からの警備をしていたという設定。

侍従長も席を外した2人だけで、井桁に天皇が発言する。   

  p129~135)「あなたが、原子力のお目付け役になってくれて、安心です」
「そろそろ我が国の原子力発電所がまた動き出しますか?」

「・・・井桁さん、それで、原子力発電所はまた動き始めますか?」

「井桁さん、今日は、原子力規制長官として井桁さんをお呼びしたわけではありませんよ。井桁さんの個人的な見通しをお伺いしているのですよ」

「もしも原子力発電所に、フクシマよりも酷い事故があったら、どうやって事故を収めるのですか?」

「万一事故が起こったら、日本国存亡の危機ですよ。これは総力戦です。調整とか指示とか要請とか協力とか、そんなことをいっている場合ではないのではありませんか?
国家存亡の危機であれば、とにかく誰かが突撃するしかない・・・チェルノブイリ原発の事故では、ソ連の消防士と兵士らが突撃して、原発を石棺にしました、そうではないのですか?では、誰が突撃するのですか?」

小説は、原発事故が関東平野を不毛の土地とさせ、皇居は京都に移る。

天皇は首相の信任を拒否し、首相らとの対立がこの小説にはすこし書かれている。


宮内庁「天皇陛下お誕生日に際し(平成25年)」より


今回の参議院選挙では、改憲派が3分の2を獲得して終わったが、その3日後に

突然「天皇陛下生前退位の意志表明」と報道があった。

生前退位を取扱いだすと様々な法律などの作業が必要になり、

改憲派が進める9条や緊急事態法の改憲作業どころではなくなってしまうといわれている。

なぜ選挙直後にこのような報道があったのか?

改憲派の右傾化に危機感を抱き、明治憲法の根幹であった天皇終身制を完全否定する生前退位を

この時期に発したと見るべきであるという報道や記述がながれている。

高齢である明仁天皇は、「身を賭して」首相らの改憲の動きを止めようとしているのではないか?とも書かれている。


ムム ここはよく考えておかなければなるまい。…………………