雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

ビエナのDimension BrassのPAN

2011年02月12日 14時42分54秒 | 作曲テクニック99
昨日アップルストアで行われたビエナのセミナーに行ってきた。
ほぼ満席でやっぱり皆興味があるんだね~
だってあの雪の中であの盛況ブリはさすが井内君のセミナー!
ギリギリに行って運良く座れたけど、晴れてたら立ち見だっただろうな、、、

個人的にはDimension Brassの話しをもう少し聞きたかった。

オートディビジの話しも、もう少し突っ込んだ話しが聞きたかったなあ。
特にホルンだから上吹きと下吹きをどうやってディビジさせるのかとかねw。

あの「振り過ぎ!」と評価の多いPANだけど、個人的な今日現在の意見を書いておこうと思う。

確かにデフォ状態のPANは井内先生の仰る通り「生録音ではありえない」くらい左右に振ってるんだよね。

僕はこれは「Vienna Suiteを使って御自身の配置したい位置にPANして下さい」というビエナ社のメッセージなんじゃないかと思っている。

オケの配置の話しを始めると長いんで省略するけど、管弦楽の本に載ってる配置はだいたい1st&2ndバイオリンを左に寄せるのが一般的だし、実際スタジオの録音でもその型が多い。
その場合のホルンは真ん中、または右寄りの配置になるよね。

でも海外のオケの場合はバイオリンを両翼配置にするのは珍しくないし(特に演目がベートーベンだったりチャイコだったら)、その場合は左側にホルンを配置する事になる。
それとオペラのオケピットでもホルンを左に配置してるの見た事ある。

ホルンを左に配置する一番の利点は1stバイオリンの近くにいる事でリズムの食い付きが遅くなりがちなホルンをファーストが聞きやすい距離に置いてリズムをタイトに(ガシガシって意味じゃないです)したいからだと思う。

PowerPanを使うとステレオの幅だけではなくて奥行きも調整する事ができる(これは文章で説明するのが難しいので買ってもらうのが一番だけど)。

と、ビエナ社はそんなつもりであのPANの設定をデフォにしてるのかなあ、、、と思ったのでした。