容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

マラッカ海峡を舞台に

2006年11月29日 09時17分52秒 | 社会・問題国内・海外の問題

 

                        マレーシア・ペナン島「コムタからのマラッカ海峡」 

世界貿易の大動脈であるマラッカ海峡を舞台に、日本と中国がアジアの海上安全保障問題への関与姿勢を強めている。

日本は、海賊対策のためにシンガポールに設立された「情報共有センター」のトップ、事務局長ポストを狙い、国連代表部公使を候補者に立てて各国への調整を本格化。

一方の中国も、マラッカ海峡の安全航行のための支援策を積極的に打ち出すなど、海上安保をめぐり日本と中国が競い合っている格好だ。  情報共有センターは、海賊対策の初の多国間協定である「アジア海賊対策地域協力協定」が9月に発効したことに伴い、設立された。

マラッカ海峡などアジアの海域の海賊情報を一元化し、各国の海上保安機関の連携を調整、犯罪組織の取り締まり強化を目指す。  センター設立時の参加国は、協定の署名・批准を終えた11カ国(日本、韓国、インド、シンガポール、フィリピン、ベトナムなど)。

マラッカ海峡沿岸国のインドネシアとマレーシアは、「センターの誘致でシンガポールに負けた“しこり”が残る」(海事関係者)ため不参加で、日本などが早期参加を促している。

 マラッカ海峡は年間約9万隻の船舶が往来し、世界貿易量の4分の1が通過するといわれ、日本にとって中東原油の80%以上が航行する重要なシーレーン(海上交通路)だ。海賊事件の多発海域としても知られ、海峡の安全確保は急務だった。 情報共有センターの事務局長人事は、今月下旬にシンガポールで開かれる参加国会合で決まる。

(産経新聞)

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マラッカ海峡を舞台に日本・中国の激しい駆け引きが始まっているようです。
、日本は、海賊対策のためにシンガポールに設立された「情報共有センター」を設立しましたが、残念ながらいまだインドネシアとマレーシア参加を見ておりません・・・

そこで日本側としては、両国の早期参加は困難と判断し、ニューヨークの国連代表部の伊藤嘉章公使を候補者に内定し、各国への根回しを進めている 様です・・・

しかし 他に対立候補擁立の動きはないものの、「要注意の存在として浮上してきた」のが中国です。

ここに来て、中国政府は先週になってアジア海賊対策地域協力協定の署名・批准手続きを終え、情報共有センターへの参加を果たしております・・・

ご存知のように、中国も 高度経済成長に伴って石油輸入量が増え続けており、日本同様、その8割がマラッカ海峡を通過しているといわれております・・・
日本が海峡の安全航行のための支援を1970年代から実施しているのに対し、中国は支援策の検討開始を2004年末に表明下といっておりますがその時点での実際的活動はなく・・・日本はここでの海賊行為の実害から日本船を守るため、日本が中心になって行った海の安全対策に各国が協力してこの辺での海賊行為を取しますための組織です。

しかし、今年9月にマレーシアで行われた国際会議で、情報共有センターについて、
(1)潮流や風向などの測定システム
(2)有害危険物質の流出事故の協力態勢などの整備への支援を発表したと聞いて
  おります・・     
  アジアの海上安保問題に詳しい日本財団の山田吉彦氏は、「中国はアジア海 
  安保への関与を本格化しております。日本は主導権を維持するためにも一層の
  貢献が求められている」と話してい様ですが・・・
  ここでも日本外交がトンビに油らげを摂られないように外交力を強めて欲しいものです・・・


  す・・・

最近の中国は海上を支配する事に異常に熱心です・・・ただ日本は軍事力には法律の縛りがあまりに多いため・・・動きが鈍く、日本にとって大切な事に鈍感すぎます。従って、ここを死活できるかどうかわたしに解りません・・・

最近は、中国のやや覇権主義的傾向が強い軍部がここを抑える事で、東南アジアへの影響力を増そうという戦略が見えてきます・・・

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