My Life

春夏秋冬~日々の徒然や思うことを綴った倉庫です。

続・着物後先~

2014-11-19 11:50:56 | 雑記


着物関係のお店に行った時のこと。

「気楽にお召しになっているのでいいですね」と言われた・・・。

私は、祖母が気楽に着物を着ていたので、頭には「年寄りが、気楽に着物を着る着方をする」ものだ。

と、思っていた。

家に帰ってあらためて「気楽そう」に、着崩れているのか?検証してみた。

たしかに、きちんと着ている。

でもたしかに、気楽そうにみえる。・・・・この着物は張りがあるのできちんと決まる着物のはずだった。


その時にはっと気づいたことがあった。


仕立ては、十年前のことだ。その時私の洋服のサイズは11号だった。

今は「9号」なのだ。・・・ということは、きちんとサイズをあわせて仕立てたため、身幅から

すべて現在とは違う寸法なのだ、ということだ。


お仕立て上がりの着物は、フルオーダーではないために、そう違和感はないと思うが、

フルオーダーになると、寸法が合わないことが出てくるのだ。

それも微妙、にずれてくるので、着物を脱いだ時にはっきりした。

しわだらけになっている。


昔は、着物を一度といて「反物」に戻し、洗い、その後、また仕立てる、というのが

自宅で行われており、寸法が合わなければその時に縫い直しをしていたのだろう。

なので、自分の体形がさすがに違ってくると「仕立て直し」も必要に応じて行われている。

和裁を習ったほうがいいよ、という、ふとしたときの母の言葉は、

「お金をかけず」に、「一生大事に着るなら、」必要だと思ったのかもしれない。


本当に後先まで、考える必要があるものなのだ、と思ったことだった。



だから、無難なのは標準サイズの「お仕立て上がり」の着物なのだとも思われる。

たまに、着る着物なら、そのほうが無難なのかもしれないとも思う。安いし。


その辺、どう、折り合いをつけるか。そのあたりまで、考えを巡らせたほうがいい

本当に思い知らされたことだった。




                      



                    紬と博多織の帯

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