My Life

春夏秋冬~日々の徒然や思うことを綴った倉庫です。

着物談義~懐かしい未来

2014-04-28 20:30:16 | 雑記
着物を本格的に着始めて、思えば十年以上になる。

着物の出会いは、祖母と母の影響が大きかった。

まだ幼いころ、隠居部屋の和室で祖母が着物を仕立てていた。

祖母は仕事は遅いが、とても丁寧だということで、ひいきにするお客さんがいたらしいのである。

まだ、アルバイトや、内職、などという言葉を知らなかったので、

おばあちゃんが、こんなに年とっても仕事なんて、うちは貧乏なのだ、と単純に思っていた。
毎日、十円のパンでどれだけすごせるのだろうか?こんなことも真剣に考えていたことを
思い出す。昔から、ほんとうに筋金入りの「心配性」だったのだと思う。

初めて着物らしきものをきたのは、幼稚園の盆踊りの浴衣だった。

たぶんゆかたは母が生地を買ってきて縫ってくれたのだとおもう。
浴衣に向く生地がたくさんとってあり、子供はすぐ大きくなるので、浴衣の生地は形をかえて、甚兵衛
やシンプルな普段着のワンピースなどにもさりげなく使いまわされていた記憶がある。

小学生になって、着物通でしられた幸田文さんの本にはまり、たくさん出てくる着物の描写が
面白く、母を質問攻めにして困らせた記憶がある。

幸田先生の時代の着物は、そのころはすたれてしまい、母もあまり目にしないようなものだったので

「ごめんねえ。おかあさんもみたことはあまりないから」

ばつの悪そうに謝る母に、これ以上聞いても

「そんなことより、幸田さんのが好きなら、少しはきちんと
なさい。着物の前に家事でしょうが!」こう言われるに決まっていた。

ネットなどないので

百貨店から来る「着物セール」のちらしやら、テレビの演歌歌手の着物やら
後は、母の着物の手入れの様子、まだまだ若いころは着物は頭の中のものでしかなかった。

初めてお正月に着物を着てみたい、と思ったのは高校生の頃だった。

寒いのでウールの着物がよかろうと、母が珍しく買ってくれた。

紺地のウールなので着せてもらうともっさりと重たくてちくちくした。

帯は気楽な細帯で後ろでリボンに結んでもらったが、しんどいものであった。

三社参りを済ますころには、「も~たくさん!」と着物をきこなすどころか、着物に負けてしまい、以後ぷっつり、それっきりその着物に袖を通すことはなかった。

母も母で、浴衣や着物の話になると、本をさしだし、これで覚えろと、必ず「自分で着なさい、」と言った。

背格好は母の着物を着るのにはちょうど良い体格でよかったのだが、着物は「着る」というより
まとう、というもので、着物(長着)をうまく着られても帯でてまどった。

手間取っていると長着がだらだらと崩れてくる。

見かねた母が、うまくいかなかったら、取り繕うより、羽織で隠せ、と教えてくれた。

羽織はコートと違い、脱がなくてもよいのでなんとかなるというのである。

そして三十歳手前で、ようやく「自分なりの着付け」でお正月に親戚に「母の晴れ着」を着ていくことができた。

先方はとても喜んでくれて、叔父が写真を記念にとってくれた。それがツレ(旦那様)への見合いの写真になったのは、面白いめぐりあわせだな、と思う。

ある本によると、十年で買った着物を見直さないといけないらしく、やはり着物本体は年をとらないものなのだと感じた。

帯のとりあわせや、帯の締める位置も微妙に変わるもので、

今までピンクにベージュや白系の帯でよかったものが、いわゆる「中年のおばさん」になると、黒のほうがしっくりくるのだった。

逆に言えば、叔母からもらった着物などは、少し派手な明るい色の帯でアンチエイジングをはかる、というふうに、

とりあわせや、着物の着方で、ある程度の年齢の幅を着る、その区切りの幅がとりあえず「十年」なのではないかと思う。

着物は「懐かしい未来」のような気がしている。

帯も、これからの体の負担を考えて、作り帯にちょくちょく仕立てをお願いしている。

手がまわせなくなると、帯が結べないようになるので、帯がすぐ結べると本当にストレスが減るのを
実感したからだ。

これから若い人には、気楽に着られるように思い切って帯を作り帯にすることをお勧めしたい。
それか、格調のある細帯もある。

普通に前でリボン結びを浴衣の感覚でしめて、後ろに回せば完了。

お太鼓ができなくとも、若い人には「お太鼓」は逆におばさんくさいのでよろしいかと思う。

ただ、無料の着付け教室は、必ず「買わせる」のでご用心。


生き形見

2014-04-18 20:32:17 | 雑記
先日、ツレの叔父叔母夫婦のところに、お邪魔しにいきました。
いつも気にかけてくれていて、ありがたいです。

叔母からは「生き形見」として、着物、帯をいただきました。

もうすぐ傘寿(80)の叔母さん。

お嬢さんは着物に興味ないらしく、「せっかくNYにいるので着物を着てほしいんだけど・・。着やすいように仕立ててあげるといっても嫌みたい・・もったいない、本当に・・」

どうやら、「生き形見」したくとも私のサイズがわからないので、「仕立て直し」することになると大変だと思っていたそうですが、どうやら同じ身長で同じサイズだとわかって、ひと安心したそうです。

↓がもらったものです。着物と帯です。                                                                                                       





                     


持っていなかったものばかり。ありがたや~

また、秋にお邪魔します!



雨の日のお遍路

2014-04-18 20:01:27 | 雑記
四月、福岡は最高気温15度予想の日が、お遍路でした。

雨の日、無人のお堂も多いと聞いたので、最低限の用意はいるようでした。

実際、とても寒かったです。

お遍路は里山なものと思っていたが、違った!風も強く、雨も容赦なく吹き付ける。

かなり標高のたかいところもめぐりましたので、体は冷え切ってしまい、
お昼に出たうどんがご馳走でした。ありがたかったです。


雨の日のお遍路とわず、急な天候の変化にも対応が必要だと痛感しました。
たぶん、ざっと雨が降るだけで、気温が急変することがありえると思ったからです。


最低限の装備

まず、滑りやすいところもあるので、しっかりした靴。

カッパも必要です。100均でも大丈夫です。撥水スプレーをしておくと大丈夫です。

ポンチョタイプが良いと聞いたので、ポンチョにしましたが、横からの風雨には弱いです。
でも手元のものは自由に取り出しやすかったです。

それから↓。量販店などで売られている「ジャンパー」

雨風をしのぐため、保温のために買いました。

脱ぎきしやすく、軽くたたんで携帯しやすい。なかの服も調節しやすいです。

これにも撥水スプレーをします。その上にカッパを着ます。
ズボンも撥水のものがよいです。


                     


当日は、ヒートテック二枚重ね+薄手のセーターを中に来ていましたが、それでも
かなり寒かった。


また、小型の傘

風が強いところもあるので折り畳みではなく、また「バス遍路」のように
大人数のときは、「小型」の傘がちょうどよいです

私は、輪袈裟、杖、なし。それから白衣は着ませんでした。

輪袈裟は、ぬれると色移りしやすいのかもと思ってのこと。傘があるので杖は厄介ですし
(白衣も雨だと中の洋服まで雨でぬれそうでした。)

晴れにこしたこともないのですが、雨の日もやはり経験していてよかったです。






行く春

2014-04-06 19:08:57 | 雑記
今年はなかなかお花見のチャンスがありませんでした。
お花見には着物をいつもは着るのですが、真冬並みの寒さや雨などで断念。

それでもやはり桜の面影を探してお散歩(実は広島風お好み焼きが目当てだったりするのだ)


名所に行きましたが散っていましたねー


                   


                  がんばれって声を思わずかけたくなるほど



                   



                  桜のじゅうたんに野仏



                  



            お花見の後はお好み焼き!地元出身のご夫婦のお店です。
            初めて食べた広島風・・おいしかったです!断面ですが見事です!




                  



             新緑の季節はすぐそこです。