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2020.5.6 『195m峰』(点名:御園北)  原風景を求めて

 HiromiにとってGWの最終日は、

栗山町の「伊藤の沢林道」入口近くで目覚めた。

そしてこの日も「伊藤の沢林道」に入ることにしていた。

私は栗山町のこのすぐ近くで、

幼少から小学校を卒業するまで暮らしていた。

その頃から自然の風景を見るのが好きで、

この辺りの里山風景は私にとって、

「原風景」として心に残っていた。

そんな風景に今新たに親しみたくなった。

それにはHiromiも異論を唱えることなく着いてくる。

この日は地形図にある四等三角点を目指すことにし、

再び「伊藤の沢林道」に足を踏み入れた。

林道ゲートは昨日同様開放されている。

おそらく空知森林管理署が、

山菜採りのシーズンとして開放してくれているのだろう。

「伊藤の沢林道」に「足を踏み入れた」と言っても、

ほんの少々入っただけで、

すぐ林道を離れて北側の樹林に入った。

樹林はすぐに切れ、前方に伐採地が広がった。

私もHiromiも伐採されたあとの風景が好きなので、

この眺めは申し分のない状況だ。

刈り払われた針葉樹の枝の残骸を越えて、

広々とした伐採跡に出た。

前方上部に天を突くように立ち並ぶ、

針葉樹の風景が何とも言えぬ雄大さを感ずる。

重機で掘られた作業道を登って行く。

歩きにくいが笹薮よりは比べようもなく快適だ。

それに斜度があるので、

グイグイ高度を上げて行く。

背後には前日登った『御園山』方面の風景が広がる。

前日は樹木が多くてよく見えなかった風景が、

ここでは遮るもののない条件で見渡せる。

正に私の「原風景」が広がる。

子供の頃麓からこちらの方を毎日眺めていた。

 伐採地のピークに上がったが、

三角点は北の奥の樹林の中にあるようだった。

静かで明るい樹林の中に入っていく。

笹がうるさくない程度に生えている。

そして四等三角点「御園北」

三角点の標石はあいにく倒木の下となっていたが、

かろうじてそれを確認することができた。

195mと標高は低いが、

樹木がなければ素晴らしい風景を望むことができるピークだ。

ここで気になったのが、

三角点から先の尾根筋に、

人為的に笹刈りがなされた刈り分け道が続いていること。

それは気になるので進んでみた。

しかしいくらも進まないうちにCo.180で終息していた。

その先は薄い笹なので進めるが、

尾根は田園地帯に下って終える。

戻って再び伐採跡の風景を楽しんで下山した。

 私の「原風景」を訪ねる山旅は、

より危険度の高い山を自粛する今、

ちょうど良いのかもしれない。

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