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2020.5.4 『ヌモトル山』(613m)  存在感のある山に登る

 4日の朝は『ヌモトル山』全体を目にできる、

すばらしいロケーションの地で目覚めた。

朝から気温が高く、車のドアを開けると気持ちがいい。

 『ヌモトル山』へはアプローチに林道を利用するが、

目的の「七沢越林道」ゲート付近には駐車スペースがない。

それで250mほど先に進むと、

左手に「ヌモトル林道支線」のゲートがあり、

その前に一台分の駐車スペースがあった。

 7時40分、駐車地をスタート。

車道を250m歩いて林道ゲート。

このゲートに林道名は記されていなかった。

ゲートを越えると目の前で分岐となるが、

左手の林道は地形図に載っていない。

右手の林道を進むと間もなく「七沢越林道」分岐となる。

計画はここを右手に入って林道を進み、

北の端で尾根を乗っ越す辺りに存在する三角点を確認し、

林道を離れて尾根に取り付く。

あとは尾根通しで『ヌモトル山』に立ち、

下山は逆側の尾根を急下降して、

分岐より左手奥で林道に当てるというもの。

つまりこの分岐を起点に、

反時計回りで周遊するルート取りだ。

 林道はその性質ゆえ曲がりくねって伸びる。

山肌に沿ってつけられた林道は、

ところどころの沢形から上部を見通せるが、

どこも急峻な地形で人を寄せ付けない感じだ。

林道は尾根を乗っ越す辺りまで同高度を保った。

そしてCo.350で三角点標石を探すも見つからない。

笹の密度が濃いので見つけにくいのかとも思ったが、

GPSが指し示すところを、

慎重に当たってみても見つからなかった。

しかしまあとにかく、

8時50分、四等三角点「三角沢」

ここからピークにつながる尾根に取り付いた。

笹の密度は濃いが背丈が低いので問題ない。

最初緩やかだった尾根だが、

次第に斜度を増して、

標高差約200mの急登となった。

これがきつい。

Hiromiは自慢の脚力を使ってグイグイ直登するが、

私はヨロヨロしながら細かいジグを切って登る。

ところどころで立ち止まり、

呼吸を整えてまた進むということを繰り返す。

背後には木の間越しに、

高度感のある風景が広がって行く。

きついきつい登りに耐え、

Co.570で尾根のピークに上がった。

上がってみると予想していなかった細尾根が続いていた。

右側は草付きだが、左側はスッパリ切れ落ちている。

それゆえ高度感がすごい。

それに加えてすごいのが、

エゾシカのフンだ!

まるい゛カーペットを敷き詰めたように、

びっしりまき散らかされており、

避けきれない場面がある。

そんなこんなで慎重に進んで行くと、

広い尾根へと変わって一息ついた。

そしてまた笹原の中を進む。

9時55分、『ヌモトル山』(二等三角点:奴牟取山)

樹木が多いので視界を欲しいままにはできないが、

何もなければ素晴らしい眺めとなるだろう。

東に見える純白の『リビラ山』が美しい。

 二人とも空腹感がないので、

バウムクーヘンのかけらを口にして下山を開始。

下山は予定通り少し南に下ってから東の尾根にのる。

この尾根が急峻で、笹や木々につかまりながら下る。

ただ足元の笹がスリップを防止してくれて助かる。

上部の急な部分をクリアすると、

あとは淡々と下るが、

ここにもシカ道がしっかり刻まれて、

まるで登山道があるようだ。

そして最後は地形図にない沢に下った。

またこの沢は予定の林道を、

その地点で決壊させていた。

沢で登山靴やスパッツを洗い、

のんびりと林道を歩き、

10時50分、「七沢越林道」分岐。

ここでちょうど一周したことになる。

 11時ちょうど、駐車地。

いやあ、なかなかいい山だった。

地形図で想像していた時より登りごたえがあり、

変化もあって楽しかった。

しかし林道を山奥まで入ることなく取り付けるこの山に、

何故人が入った痕跡が見つからないのか、

それを考えると何とも不思議な山だった。

山旅はこのあとも続ける予定だったが、

天気予報が雨を告げだしたので、

一旦打ち切って帰途につくことにした。

 

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