身体にいい日誌

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第4章「年代別冷えの進行」

2009-03-07 11:51:40 | 健康(季節の悩み)
     久々の

     初春を思わせる天気ですね。

     リー●21続報は明日書き込みます。



第4章「年代別冷えの進行症状」


以下の進行状況は若い時からの「冷え体質」を例にあげており、
例えば40歳代になって一気に「冷え症」になったというような
場合は、必ずしも一致しません。
また女性に多い事例ですので、女性のみの疾患を含めています。


20代

むくみ症状

カラダが冷えていると、リンパ液の流れが悪くなります。リンパ液は尿と同様に
老廃物を排出する働きをしていますが、その流れが滞ると、余分な水分や老廃物が
体内にたまります。その結果水分や老廃物によるむくみが手や足、脚、顔などに
現れます。悪化すると全身に及びますが、腎臓機能や心臓機能、甲状腺機能、
血圧も関係していることがあるので、それらを検査して除外したなら、
冷えの初期症状です。 

ニキビ症状

冷えによって血液循環が悪くなると、肌そのものがパワー不足になって、
バリア機能が低下して、ニキビ菌(仮称)が繁殖しやすい状態になります。
また、血液が肌細胞に受け渡す栄養の酸素が不足し、老廃物も排出されなくなるので、
新陳代謝がスムーズにいかなくなり、ニキビができやすくなります。
10代のニキビが20代になっても引かないようなら、こちらを疑う必要があります。

太りやすい症状

カラダが冷えていると代謝が低下するため、食事からとった糖質や脂質、
タンパク質が燃焼されにくくなり、太りやすい体に。
またカラダが冷えていればいるほど、安静時に消費されるエネルギー量(基礎代謝量)は
低くなるため、同じ量や同じものを食べても、同じ運動をしても、太りやすくなるのです。
体質と諦めて、飽食を続けていると、30、40以降に思わぬ内臓疾患や、メタボとなる
ことがわかっています。内臓肥満も20代で確認しておくことが大切です。

30代
生理痛  

20代でも多い症状ですが、30代でひどくなると・・・
カラダが冷えていると、骨盤内の血液循環が滞り、うっ血が起こって、生理の時の
経血も排出されにくい状態に。
そのため、経血を押し出そうと子宮が強く収縮するために痛みがひどくなります。
温めると生理痛がやわらぐ、夏より冬に生理痛がつらく感じられるなら、冷えが
原因だと考えていいです。

生理不順

卵巣は他の臓器と比べると、とても小さい(2-3㎝)ため、冷えて血流が悪くなると、
すぐにダメージが現れてしまいます。ホルモンを分泌して生理のリズムを整える、という
卵巣が本来持つ働きが低下するため、生理周期にもトラブルが。
冷えによる生理不順の特徴は、周期が長くなる、いわゆる遅れ気味になるケースが多いようです。

子宮筋腫

30代に多くみられる子宮筋腫は、子宮に良性のこぶができる病気です。
西洋医学ではまだ原因はわかっていません。
漢方(中医学)では、冷えによる血行不良によって起こると考えられています。
筋腫の部分は特に血流が悪いとされていますので、さらに大きくなるという
悪循環が起きます。冷えないようにすれば、罹患する可能性は減ります。

子宮内膜症

子宮内膜症は、本来子宮の内側を覆っている子宮内膜が、子宮の筋層や卵管など、
子宮以外の場所にできてしまう疾患です。漢方では筋腫同様、冷えが原因だとされています。
病巣部がまわりの臓器と癒着してしまうと、経血がスムーズに排出されなくなり、さらに
血行が悪化してしまいます。

卵巣膿腫

卵巣膿腫は卵巣の中の分泌液などがたまり、腫れてくる疾患です。
漢方ではやはり冷えです。
骨盤内がうっ血することにより、これら疾患が発言しますので、冷やさないように
気をつけましょう。

30代からは婦人科検診を毎年受診しなければ、後で後悔することになりかねませんので、
大きな病気になる前に発見するよう心がけてください。

40代~50代

更年期障害

卵巣機能が少しずつ衰えをみせる閉経前になると起こる更年期障害。
のぼせ、めまい、ほてり、汗かき(多汗)、動悸など人それぞれの症状を呈します。
この個人差は大変大きいですが、原因はホルモンバランスの乱れ、卵巣機能の低下、
20代から放置した体の冷えによるものです。
特に冷えの放置は症状をより重症化させますので、気を付けたいものです。

生活習慣病

男性にも冷えはあります。特に生活習慣病を同時に発症する場合が多く、
動脈硬化、脂質代謝異常、高血圧、糖尿病は男女ともに、冷えが加わることによって
血液循環が悪くなり、さらに悪化します。当然検査の結果を気にしながらの
対応となります。
ちなみにがんなども不健康な生活習慣に冷えが加わると、発症しやすくなりますので、
気をつけたいですね。

肌のくすみ症状

冷えによる血液循環の滞りが起こると、美肌を作る栄養や酸素の供給、老廃物の排出が
スムーズにいかなくなるため、肌のくすみ、シミなどの症状が出るように。
「冷えによる血液循環の滞り」という原因は同じですが、20代ではニキビ、40代以降
では、肌のくすみやしみ、乾燥などのトラブルが急増します。

※年齢を問わず起こる肩こり、頭痛、便秘などの不調にも冷えは悪影響を及ぼします。
 体が冷えて血液循環が悪くなると、新鮮な酸素が体中にいきわたらなくなり、老廃物も
 排泄されにくくなるため、肩こり、頭痛が起こりやすくなります。
 また臓器の働きも悪くなり、腸の蠕動運動も鈍くなり、便秘になるのです。

 漢方では、ほとんどの疾患の原因の一つに冷えが関与している、との見解から
 体を温めることに重点をおいています。
 「病は気から」 の格言以上に 「病は冷えから」も決して大げさではありません。

男性も自分は暑がりと新陳代謝の良さにかまけて、冷やしてばかりいると、加齢により、
ある日思わぬ疾患の告知!もよくある話です。

明日は「温める」をテーマに進めていきましょう。





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