新・名も無い馬ですが・・・・・

2013年11月3日に旅立ったマイネルスティング。
その想い出と一緒に、これからも名も無い馬たちの応援をしていきます。

緑の日高路***(2)  ナイス・・・併せ馬!!

2012-07-07 | 日記
 すっかり、軽いヘアーになったスティングにバイバイして、次に目指すは浦河です。

     
     また来てなぁ、待ってるで!(ニンジン


朝の雨は何だったんだ?という程の快晴。
到着時間をメールするのを忘れて“もうじき着きま~す”とうったメールとほとんど同時に到着。

外の暑さに比べて、涼しい風の通る馬房の中に、ウラカワミユキとコーセイが休んでいました。
ちょっとやせた感のあるミユキでしたが、人参の食べっぷりはまだまだパワフルで、31才の年齢を感じさせないものでした。

     
     にんじんパワーで目指せ、長寿NO.1!!


隣でコーセイに人参をあげていたNさんが、「コーセイの前髪長いなぁ」と、緑のハサミをとりだしました。
嫌がるでもなく、じっとカットしてもらうコーセイ。
シャギーも入れてもらって、おされなヘアーにチェ~ンジ!
若返ったコーセイ・・・・・・写真撮り忘れた暑さボケのエドリンです、こんにちは。





       怒ったナイス

にんじんの入ったボールとバケツを持って、次に向かったのは渡辺牧場のボス、ナイスネイチャのところです。
セントミサイルの放牧地と向かい合っているので、みんなで分散してにんじん配り。
それぞれのボールが空になったところで、次へ行こうと歩き始めました。
すると、ナイスとミサイルも一緒にトコトコついて来ます。
2頭のお供を引き連れて、何とも贅沢なウォーキング。

突然Nさんが「ナイス行くぞ~!」と駆けだしました。
それにつられたのか一緒に走りだすナイス!
牧場の奥様、はるみさんもカメラをセットして後に続きました。

一たん止まって息を整え(!?)、再び「行くぞ、ナイス!!」と走りだすNさん。
ナイスも合わせてドドッと走りだします。
後ろで呆気にとられて見ていた、私とNさん奥さん。
“おじさん同士の併せ馬だね”

ところが急にナイスがきびすを返して、元いた入口付近まで戻って行ったのです。
それも、現役時代を彷彿とさせるような素晴らしいギャロップで。
その後、Nさんやはるみさんがいくら呼んでも二度と戻ってきません。

私にはわかりましたよ。
ナイスがNさんと一緒に走ったのは、Nさんの持っているボール狙いだったのです。
その中にニンジンが入っている・・・・・とナイスは思っていたのです。

ところが、2度目に走った時、彼は見てしまったのです。
何も入ってないボールの中。
空っぽじゃん!!!
「冗談じゃないや!  何のために合わせてやったと思ってるんだ!!  ふざけるなぁ!!!」
もの凄いスピードで戻って行きながら、多分彼はこんな風に叫んでいたのではないかと・・・・・想像ですが。
だって、ずっと怒った顔しかカメラに収まってないのですよ。

この時の様子は、きっと近々“浦河・渡辺牧場の馬たち”にアップされると思います。
「おじさん達の併せ馬」    ご期待下さい。


     
     “俺としたことが不覚だった。  つい、釣られてしまった。無念!!”




コユキのプライド

みんなで大笑いしながら、ナイスの息子セイントネイチャと、エスプリオーシャン改めヒカルの放牧地へ。
ヒカルはミサイルの所にいたのですが、ミサイルが大好きで遊びたくて仕方なく、ついつい度が過ぎてしまってミサイルの首や肩に傷が・・・・・悪気はないのです。
心優しいミサイルは怒りもせずにじっと我慢。
ついにはミサイルの尻尾がこよりの様な情けない状態に。
若馬や仔馬が、大人馬の尻尾をおもちゃ代わりにして、短くしたり抜いてしまったりというのは良くある事だそうです。
ヒカル・・・・・どんだけ仔供なの??

てなわけで、ミサイルから離されて、セイントネイチャと同じ放牧地へと移動させられてしまいましたとさ。

   
     
     僕、セイントです。  お仔ちゃまの相手は嫌です。(おいおい、君だってやんちゃ過ぎて離れ馬房にいれられてたでしょうが(笑))



     
     僕ちん、何かしたのかなぁ?


     
     





そして次は、まだ怒リ顔のナイスを横目に、ケイウンコユキのところへと向かいました。

昨日来たばかりというお馬さんと一緒にいたコユキ。
何と、新人の仔に威嚇するは、ガン見するは、でびっくりです。
「私はテイオーの娘よ。 なめたらあかんでよ~!」

ただ、蹴ったり齧ったりなどという暴力はふるいません。
あくまでも、ガン見、目力で威嚇するのです。

この強さが3連勝の源だったのかも知れません。
やはり、テイオーの娘、只者ではありません。

でも、私たちが帰る頃には、みんなで仲良く草を食んでいましたのでご心配なく。


     
     ニンジンの食べ方もどことなく品が良いのです。


     
     骨折さえなかったら、もっともっと活躍できたはずだったのに・・・。





    

汗をかきながら、最終目的である写真展を見る為に、渡辺牧場さんをあとにしました。

  “緑の日高路*3”に続きます。



      
       どこまで、引っ張るねん。