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肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

三連休は?

2016年01月08日 | 冬ネタ

 1月にしては不気味な暖かさが列島を覆っている。4日には東京で15・2度と3月下旬並みの陽気を記録。イソップ寓話(ぐうわ)の「北風と太陽」ではないが日中ともなると、通りにはコートを脱ぐ人々の姿が相次いだ。だが、専門家は「今回のように暖かい状態が、通常の冬に戻ったときに『冬の大嵐』がやってくる恐れがある」と警鐘を鳴らす。

 年が改まってから、日本各地では、桜が咲くころの「春本番」といった気温が続いた。大阪も4日の最高気温は15・3度で平年差はプラス5・2度だった。

 この暖かさについて、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名をとる広島大学教授(生物海洋学)の長沼毅氏は「ここ数年、太平洋上では史上最大級のエルニーニョ現象が起きており、日本の気候に影響を与えている」と話す。

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなる異常を指す。なぜ起こるのか、詳しい原因は明らかではないが、太平洋の赤道付近に吹く「貿易風」と呼ばれる東風の動きが関係していると考えられている。

 「このため、(現象が起きている反対側の)日本の南の海が冷えており、南で暖かい空気ができにくい。ふだんの冬であれば、暖かい空気と北からの寒気団が、日本の上でぶつかり、冷たい空気が地上に降りてくる。現在は寒気が上空を素通りしてしまっている」(長沼氏)

 日本列島の上空で例年では考えられない異常が起きており、地表に暖かい空気が入ってきやすくなっているという。

 ところが、これがひとたび例年のように寒気が流れこんできたときが危ない。

 「空気は温度差が大きいほど、動きやすくなる。つまり、地上が暖かければ、冷えている状態よりも天気が荒れやすく不安定になる。同じ『冬の嵐』でもスケールが違ってくる。山間部だけでなく、平野部でもゲリラ豪雪が起きやすくなる。海上では激しいシケに注意が必要だ」(同)

 気象庁によれば、全国的に週後半から3連休に向けては気温は下がる見通し。肝に銘じたい。



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