最近仕事が増えてきています
どちらかというとメンタルヘルス系の産業領域が増えつつあるようです。
今までの臨床心理士の主な活動分野は医療、教育、福祉分野でしたが、このところ田舎の当地でも産業領域の仕事が入ることが多くなりました。
しかし、仕事が増えても問題はあります。産業分野は特に派遣に対して経歴や経験などシビアな要求が出てきます。そうなるとある程度の年齢で経験年数が長い人に限られて来ます。我々のような現役リタイヤ組は忙しく、若い心理士には仕事が回らない現実があります。
雇用の問題は若い心理士の最大の課題ですが、今の社会情勢では自治体を中心に専門性は外部委託するシステムが定着してきています。そのため、多くの臨床心理士はいつまでたっても日雇(時間雇)派遣労働者というのが現状です。
私達のように現職を辞した後の仕事ではいいと思いますが、やはり若い人たちには常勤正規職員としての職が欲しいと思います。
一方、若い心理士にも原因はあると思います。時給から考えると、若い内はとりあえず日雇いでも、同年齢の正規採用者の年収を超える場合も多く、そこで落ち着いてしまっている方もいますが、将来の年収、年金等の厚生関係もしっかり計算していくことも大切だと思います。
理事会でもどのように職を確保するのかが話題になりますが、派遣(求人)に対応しきれない現状もあり、悩ましい現実です。いずれにせよ正規採用先の拡充は職能団体に課せられた課題だと思います。