雲州平田船川には「掛け出し」という船着き場があります
平田の商家は商品の搬入はほとんど川から揚げる。掛け出しに舟を着け、家の後ろの蔵に入れていました
川側には裏門があり、各家に掛け出しがあり、裏側が川に面していない家は共同の掛け出しを使っていた
我が家は塩問屋をしていたので、カマスに入った塩が掛け出しに上げられ、「仲仕さん」と呼ばれる男衆が肩に担ぎ塩蔵に積んでいた
冷凍保存の無い頃なので、漁港で大漁になると漁協の塩の在庫が無くなり、夜中でも荷馬車に何袋も積んで帰っていかれた
私の子どもの頃の思い出です。しかし、だんだん馬車がオート三輪車に変わって行きました
その頃の「掛け出し」
冬になったので平田船川の水位が下がって我が家の3段の「掛け出し」があらわれて来ました
今では町で現存する物は2~3個になってしまった
この川をエンジン付きの平田舟が行き来していたのは今は昔の物語です