60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

信越 2014秋(2)

2015年02月15日 | 中日本
信越 2014秋(2)



9/19日 7:00出発、晴。
 ホテルの傍を流れる女鳥羽川に沿って東に向かい広い通りにぶつかると左折、北上して
松本城に突き当たり上田方面右折の案内に従う。朝が早いためか市街中心なのに閑散と
している、行き交う車の無い信号で停車しているのが間抜けのように思える。右折して
すぐにR143を左折して北上、今後のコースを考えると給油をしておくのが良作、しかし
この時間から開いているスタンドは見つからない。国道を走っているつもりだったが何時
の間にかコースを外れて浅間温泉に向かっている、浅間温泉近くの比較的大きな交差点で
開いているスタンドが見つかり給油。このまま北上すると三才山トンネルを通り上田に
向かうことになる、トンネルはつまらないのでスタンドの前の道路を西に走りR143に戻る。
R143は通勤時間帯に入ったためか松本市内に向かう車が多い、同行する車もそこそこ有り
かなりの速度を出している、国道は狭く緊張する。R254と交差して更に北上すると丘陵地
のような山間部に入る、峠を越え下ると明科方面にk57が別かれて行きほとんどの車が
流れて行く。R143は再び上りになる、交通量は極稀に地元の車が行き交うのみ、勾配や
カーブは穏やかな明るい快走路。短い刈谷原トンネルを抜けると高原状の四賀を走る、
コースは新しく整備されたようで路面情況は良好で広くほぼ直線、左下の谷筋には旧善光
寺道が通り四賀の集落が見える、昨秋迂回路として走った宿場の面影が残る集落だ。高原
状の快走路を走るとミラー越しに北アルプスが見える、中川附近から何度か停車して景色
を眺める。谷間の集落の先に常念岳を中心に北アルプスが青く連なる、何時まで見て
いても見飽きない信濃の秋の景色が広がる。

常念岳R143中川附近から

R143中川番場附近

 四賀の里を奥まで走り詰めて馬船を過ぎた辺りからR143は1.5車線となるが路面状況は
悪くない、山腹のコースはカーブを繰り返して進む、対向車は無く走り易い。会吉の小集
落を過ぎるとヘアピンカーブや小さなカーブを繰り返して急勾配を登る、山が重なり北
アルプスは見えない、急勾配を登り地蔵峠を小さな会吉トンネルで越えると筑北村に入る。

地蔵峠から筑北村方面

 峠からは見渡す限り山また山ばかり、山腹のコースはヘアピンと小カーブの連続で急勾
配を下る、路面状況は悪くなるが対向車には3台も出会う。東条川を渡ると再びきつい勾
配を登り青木峠を短い明通トンネルで越えると青木村に入る、路面状況は良くなるが1.5車
線のまま。峠からヘアピンの繰り返しで急勾配を下り田沢に到る、k12が麻績に分かれて
行くと道幅は2車線に戻る。k12の途中には修那羅が有り四賀の南部には保福寺峠など魅
力的なポイントが多い、この附近は一度ゆっくりと巡ってみたい地域の一つだ。田沢川に
沿って下ると谷が広くなり集落が連続する、地元の車が目立つようになると道の駅青木に
到り休憩。道の駅からは近郊農村から郊外住宅地のような地域を走る、道路は狭く交通量
は多く信号も多く走り辛くなる。流れに乗って上田市街に入り、信号停止を繰り返しなが
らも案内に従い順調に市街を通過する。交通量の多いR144で上田を出ると上信越道の高架
を潜り北上して真田に到る、真田から交通量は減るが大型トラックには何度か追い越され
る。菅平口の信号からR406に乗り換え菅平に向かう、急勾配を喘ぎ登り菅平に到ると
シーズンオフの平日で閑散としている、人の気配の無い菅平高原を走り抜け須坂に下る、
交通量は少なく時折大型トラックに追い越されたのみ。須坂市街に入り土蔵街に向かう途
中の坂田信号で案内に従い須高広域農道に乗る、広域農道は市街地を東に巻いてパスし小
布施方面を目指す、この部分は新しく広い道路。広域農道を快走して途中でk54に乗り
換え高山村に入る、高山村からk112に乗り換えリンゴ畑の中を東進、勾配はかなり厳しく
路面状況は悪い、狭いコースだが対向車や同行車が有り走り辛い。牧の集落を通過すると
山間に入り勾配は更にきつくなる、川に沿って谷間を登ると何時に無く対向車が多い、不
審に思いながら進む。谷を詰めると山腹の急勾配をヘアピンの繰り返しで登り尾根上に
出る、尾根に沿ったコースも勾配はきつい、コースの谷側は唐松林で山側には白樺やダケ
カンバ林が続く、対向車は時折やって来る。高度を上げるにつれ視界が開け青空の下の山
並みが美しい、小さなヘアピンを繰り返し一気に稜線に登ると展望が開け善光寺平や北
アルプスまで見える。稜線上のコースを走りk466の分岐を通過して毛無峠に向かう、山腹
のコースは1車線で小カーブを繰り返しゆっくりと下る、右手には展望が開ける絶景
コース、しかし脇見をする余裕は無い。

k112毛無峠へ

k112から須坂方面

k112から須坂からのコース

 毛無峠から眺める北アルプスは頂上付近に雲が被さり全貌は見られないが美しい、群馬
側の眺めも良好。峠には乗用車が2台停車しているのみで人影は無い、この附近には以前
小串鉱山が在ったそうでゴンドラ用の鉄塔が今も数機残されている。何時までも景色を
眺めていたいが標高1,800mの吹きさらしの峠は寒い、分岐点に引き返す途中で気付いたが
ここでは既に黄葉が始まっている。

毛無峠から群馬方面

毛無峠から須坂方面

黄葉間近のk112

 分岐点に戻りk466に乗る、少し勾配を登ると1,899mの無名の峠を越え群馬に入る、上
信スカイラインと付けられた稜線のコースは左手の深い谷を挟んで志賀から白根の山並が
美しい、山田牧場も左下に見える。

k466から笠ヶ岳横手山

k466から横手山

k466から渋峠、山田峠

 アップダウンもカーブも穏やかな快走路を走り1,830mの万座峠に到ると大小のカーブ
を繰り返し万座温泉に向かい下る、万座温泉に到ると万座ハイウェイは全面通行止めの案
内板が立つ、須坂からのコースで対向車が思いの他多かった不思議が解決、上田方面へ
向かう車の迂回路となっているようだ。万座温泉から壁のような山腹をヘアピンカーブの
繰り返しで喘ぎ登る、対向車が少ないのは万座ハイウェイが不通になっているためかと
思いながらコーナーを最大に使いオーバーヒート気味のエンジンを励まし喘ぎ登る。稜線
上のR292に乗るが国道も何となく空いているような印象、草津方面に向かい走り出すと
「湯釜には行けません」との案内板が立つ、左右に並ぶ駐車場には立ち入り禁止のロープ
が張られ係員が立っている、道路脇には停車禁止の案内板も並ぶ、トイレもレストハウス
も閉鎖されている。白根山の火山活動が活発化し有毒ガスの発生や噴火の恐れが有るため
の規制のようだ、R292の交通量が少ない理由や大型観光バスに一台も出会わなかったのも
納得。今日は白根山からの広い山腹の下り走行は素晴らしい、ヘアピンや大小のカーブが
幾つも幾つも続くが樹木は無く見通しが良い、対向車はほとんど無くコーナーを最大限に
使い走ることが出来る、同行する乗用車と遜色の無い走行をする、少し長い直線で道を
譲るが次のカーブですぐに追いつく。草津のスキー場まで下ると勾配もカーブも少し穏や
かになった林間のワインディングロードを快走、草津に下ると温泉街の複雑な道路を案内
に従い走り抜け六合方面へのR292に乗る。草津からR292は東に向かいゆっくりと下る、
2車線だがセンターラインは無い、交通量も皆無。樹木のトンネルのようなコースを行くと
小さなヘアピンを繰り返して急勾配を下る、渓谷に下りR405と合流して少し進むと道の駅
六合で休憩、少し温かくなったと思うと気温は20℃を表示している。道の駅から少し下る
とk55に乗り白砂川の深い谷に掛かる鉄橋を渡り東に走る、独走状態で明るい谷間の
ワインディングコースを快走して暮坂峠を越え、峠からは樹林のトンネルを下り沢渡で
R353に乗り換える。四万川沿いに走る国道には蕎麦畑や蒟蒻畑が続く、中之条市街を走り
抜けR145の分岐で給油してR145を北上。すぐに高原状の田園地帯を走る、交通量はそれ
ほど多くは無く走り易いコース、利根川を渡りR291に乗り換え沼田市街に駅前から入る。
河岸段丘上の中心街に向かい予定のホテルに向かうが廃業している、近くのホテルも廃業、
もう一軒は入口が開かない、タクシー運転手に尋ねるつもりで駅前に戻る。しかし客待ち
タクシーは一台もいない、しばらく待っても戻って来るタクシーは無い、3年前には何台も
が客待ちしていたのに。駅前の土産物屋で観光案内所を尋ねると市役所内に有る、知りた
い事は何かと親切に聴いてくれ、駅前の旅館と段丘上のホテルを教えてくれる、タクシー
が少ないのは会社が一社潰れてのこと。紹介された駅前の旅館は玄関が閉まっている、
再び段丘上に登りR120で中心部に向かい教わったホテルに行くと宿泊OK。沼田はかって
は地方の中堅都市としてまた尾瀬への最寄駅など観光都市としても賑わっていたはず、
しかし今では時流に取り残された地方都市の一つになってしまったようだ。