ものの欠片について

2009-10-12 03:08:51 | 独り言

壊れる運命にあるから、行き着く先はただの、ものの欠片である。

〈ただのもの〉ではあるが、神聖なる沈黙の欠片である。

永遠への最期の欠片である。

すでに名前はない。

花でもない、季節でもない、イデオロギーでもない、

風でもなく空気でもなく液体でもなく血でもなく遺伝子でもない

ただの欠片にすぎない。

恋人でもなく親でもなく友人でもなく裁判官でもなく私自身でもない

名前などない

ただの欠片にすぎない。

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