54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

ウラシマ効果

2005年03月16日 | 飛行する時間
高速で運動する物体は静止している物体より時間がゆっくりと進む。
たとえば、双子がいるとする。双子の兄が光速で飛行する宇宙船で宇宙へ行き、弟は地球に残って待っている。兄がしばらく宇宙旅行をして地球に戻ってくると弟は老人になっている。宇宙船の中の時間は地球の時間より何年も遅れているのだ。これを「ウラシマ効果」という。
そういえば、サイヤ人は年をとるのが遅いというが、悟空やベジータが高速で動いていると思うと納得がいく。緋村剣心や比古清十郎も若い。「精神と時の部屋」は高速で移動しているのかもしれない。
高速で動く職業、飛行機のパイロットやF1レーサーは年をとるのが遅いのかもしれない。私はよく歩くのが速いと言われるが、そんな私もまた年をとるのが遅いのかもしれない。時計が遅れることがあるが、機能的なことではなく、動くから遅れが生じるのではないだろうか。標準時は静止しているが、腕時計は持ち主とともに移動する。私の時計はよく遅れるが、やはり私の時間はまわりより遅く進んでいるのではないだろうか。
こう考えると年齢とは無意味なものであるように思える。100歳の人が長生きだと言われるが、実際は普通の人の(普通の基準がわからないが)80歳くらいなのかもしれない。70歳で死ぬ人も90歳で死ぬ人も実際は同じ年齢で死ぬのかもしれない。動きが速いか遅いかで違うのだ。日本では平均寿命がどんどん長くなっているが、それは日本人がどんどん高速で動くようになってきたからだといえるのではないだろうか。
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4 コメント

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ちょっと不調かな (室井)
2005-03-21 02:15:21
うがったようなことを書いているが、ちょっと考えてみればあまりうがってもいないし、面白くないよ。

人が体験できたスピードはずっと馬の時速30km位だった。いまは音速ジェット機とかロケットのスピードだから凄く速くなっている。「速度と政治」を書いたポール・ヴィリリオは二十世紀は「速度の世紀」だと言っている。そして速度が露にしたものは「事故」だった。列車事故、自動車事故、航空機事故。事故こそが速度の物質的な形態だと言っている。

スピードは死につながる。死の魅惑と速度の魅惑は同じものなのだ。

最近、ワープ航法は不可能だという帰結につながる研究が発表された。つまり光速の壁は越えられないということだ。ということはまた、時間を乗り越えることもできない。そもそも時間とは何なのか? カントは時間はアプリオリなカテゴリーであるから認識不能だと考えた。観測者の視点を外した客観的な時間というものは一体なんなのか? SFには確かにそうした物理学や哲学の時間論が反映はしているが、それらはいずれも見かけの面白さだけを求めたファンタジーにすぎない。

そういう意味ではちょっとこの辺りでSFを離れた別な本が必要なのではないかと思うね。
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不調ですか・・・? (越野)
2005-03-22 15:08:17
時間論は今読んでるとこです。それについてはのちのち書いてこうかなと。

「時間」ってのはあって、ないようなものですからね。物質はあるけど時間はない。
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「時間論」の本だったら (とね)
2007-10-02 00:10:04
はじめまして。2年以上前の記事への投稿失礼します。

「時間論」でしたら、この本がお勧めですよ。とても興味深く読めました。

僕のブログの記事ですが、詳細はこちらのリンクでどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/6cb20a6d7a57f7385434301924a055f9
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Unknown (Unknown)
2007-11-18 15:46:02
時間論はどうでもよくね?
皮肉っぽくて面白いと思った。
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