54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

音楽による時間旅行

2005年03月11日 | 飛行する時間
私はB'zの「憂いのGYPSY」を聴くと中学3年の受験の時期を思い出す。「IN THE LIFE」というアルバムを聴きながら勉強していて、中でもこの曲が一番好きだったからだろう。エアロスミスの「NINE LIVES」を聴くと大学2年の春を思い出す。やはりその時期にそのアルバムをよく聴いていたからだろう。おもしろいのはどちらのアルバムもリアルタイムではないということだ。「IN THE LIFE」は91年、「NINE LIVES」は98年に発売されたもので、私が聴いたのは99年、04年である。私はほとんどの曲をリアルタイムで聴いていない。音楽にハマり出した98年以前の曲は自然と耳に入ってくるもの以外は後聴きである。それらの曲は時間を越えて私の元へやってきたといえるだろう。
過去の曲が現在の印象を与えるとは限らない。80年代前半の曲を聴くと懐かしく感じる。その時代私はまだ生きていなかったのにだ。初めて聴いたのに懐かしく感じるとはどういうことだろうか。80年代後半、90年代前半、時期によって音楽像が違うのではないか。同じ年代の音楽はどことなく似たような雰囲気がある。メインストリームがロックだったりダンスミュージックだったりというだけでなく、ジャンルを超えて似たような何かがあるような気がする。
私は音楽によって時間旅行ができる。ラルクやB'zを聴くと中学時代に、LUNA SEAやglobeを聴くと小学校高学年、ドリカム、シャ乱Qを聴くと小学校低学年に戻ることができる。さらに、ジュリーを聴くと私はあの世にいた頃に戻ることさえできるのだ。タイムマシンなんて必要ない、音楽さえあれば誰でも簡単に時間旅行ができる。
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