54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

I can't see

2006年08月19日 | パラレル
I can't see.

見えないことはわからないこと。。

状況を理解するには周りが見えていなければいけない。
物事を理解するにはその物を見つめなければならない。

わからない、わからない、ないないばかりの世の中になってしまったのは、
現代人の視力の低下のせいではないだろうか。

現代人の視力が低下したのは、遠くまで見渡せなくなったからだ。
今私が周りを見回しても部屋の壁があるために5メートルも見えやしない。
窓から外を見てみても、建物に阻まれてそんなに遠くまで見ることができない。

人工的な建物がなかった頃、それはそれは遠くまで見渡せたはずだ。
どこからでも富士山が見えたはずだ。
どこからでも見える富士山を見るたびに、あれが日本一の山か、、と自然の偉大さを感じていたに違いない。

しかし遠くまで見渡せなくなった今、我々は山の巨大さ、自然の偉大さがわからなくなってしまったのではないか。
巨大な高層ビルを見るたびに人間の偉大さを感じるようになってしまったのではないか。
人間の方が自然よりも偉大だと感じるようになってしまったのではないか。

巨大台風や巨大地震などの大規模な自然災害に直面しないと自然の驚異がわからなくなってしまったのではないか。

I can't see...
見えないことはわからないことである。

今遠くまで見ることができるのは、空だけだ。
空だけが何ものにも遮られずに遠くまで見ることができる。

私は思うのだけど、空はどこまで続いているのだろう。
空の青は一体どこに貼り付いているのだろう。
地球と宇宙を分ける境界面が空だ。

最近私が感じるのは、空がどんどん低くなってきているのではないかということだ。
私が子どもの頃はもっと空は高かったような気がする。
これは私の錯覚だろうか。あなたにはそれが見えないだろうか。

私は地球が日に日に小さくなってきているように思えるのだ。
空の青はどんどん濃くなり、私のもとへと近づいてくる。
私はそのうち深い暗い青に飲み込まれてしまうのではないかと不安になる。

宇宙は膨張し拡大しているのに、地球は収縮しているように思える。
これは我々人間が地球の偉大さを感じることができなくなってしまったからではないだろうか。
地球が偉大さを失っていっているのではないだろうか。

見える景色がどんどん狭くなっていく。
わからないことがどんどん増えていく。

I can't see...
見えないことはわからないこと。

私は空をみつめる。
私は空の偉大さを感じる。
地球の偉大さを感じる。
そうすることで地球が再び偉大さを取り戻すのではないかと思って。

空はどこまでも高く、青く澄んでいなければならない。。

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コメント (540)
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